料理人としての、僕。

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僕が料理研究家であることを知らない人もいます。

プロデューサーだと思われたり。企業の顧問だと思われたり。僕は別に、おフランスで学びましたのうふ、みたいなのをウリにしてフランス料理の教室を開いたりとかしませんが、実際には料理学校で外部のシェフ枠で教えてと依頼をうけもする料理人です。

日本だと、25年前のデビュー当時韓国料理の専門のように打ち出したため、実際僕の専門は「美人健康食」ということもあり、その歯車は見事に回りました。

フランス料理は「今外で撃ってきました、鳩です」みたいな鳩をそのまんま渡されて、ほら、毛をむしってさばけ、と来るのです。ギョッとしながら「え?鶏しかさばいたことないけど」なんて言い訳もできず。

フランスの試験場に朝早くから入って、ズーーーーーっとアントレからデザートまで当然のように作ります。え?デザートってパティシエの仕事じゃないの?なんて通用しません。無事認めの書をもらった時は、おおお本当に終わったんだの喜びが。(この試験はフレンチのシェフとして10年以上のキャリア、または有名と呼ばれるフレンチレストランの料理長でないとそもそも試験に参加する資格すら、とれないので、できません。1年に一度、世界中からその認め書をもらいに世界中のシェフがやってきます)

僕は日本の大阪の有名な調理師専門学校の教授たちと一緒に数日間の試験に挑みました。そう、彼らはあの有名な、調理師専門学校の教授です。料理人たちを育ててる料理人。本当にそれぞれ素晴らしかった!

最初「なんで料理研究家がいるのさ?」だったと思いますが、日が経つにつれ、打ち解けて、様々な情報交換もできて、本当に充実していました。

正直、うまく話を盛って、フランス料理だけで仕事ができるのかも。フランスのクライアントもあることだし。

それがなぜ、打ち出さない?世界の偉大な11人のシェフのイベントに日本からアルゼンチン政府に招かれた初めての料理人も僕だけです。

その経歴だけで仕事を取ることもできるでしょう。

でも、そんなことはしてないのです。

なぜって、それはどうでもいいことだから。

肩書きで仕事しない。

だから、料理研究家にこだわることもないのです。

僕はJ.ノリツグ パベル ホルスト なのですから。その名前で十分。

 

一つ不思議なのは、QVCではなぜか、そのフルネームを採用はしてくれません。

過去にベンダーさんに聞いたところ、登録の際、ベンダーさんが意図的にJ.ノリツグにしたとか聞いた記憶が。なんでホルストまで入れないの?と聞いたら、はっきりした返事がなかったけれど。

あくまで韓国料理で売りたかったのでしょうか?謎。

でも今更、フルネームにしてもいちいち説明しなきゃいけなさそうで、これはこれでよかったのかもー。

アシスタントにもいつも言うんです。肩書きで仕事ができる時代はとっくに終わってると。普通であってはいけないし、あの人いい人、であってもいけない。

肩書きがなくても「欲しい」と思われるような人物であれとよく言います。いい人って、「どうでも」いい人ってことだから。

どえらいクセあるわー、くらいでいいんです。これからは。

そうゆう意味では、職業は叶姉妹です、ってすばらしいー。

ってオチそこかよー。

チーン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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