よくできました。マチュー!

シャネルのデザイナーが新しくマチューになり、いよいよ彼のディレクションによるシャネルのコレクションがニュースになっていますね。

賛否両論とか。でしょうね。

シャネルの顧客には全くウケないでしょうが、おしゃれ好きな人には刺さるかもしれません。

そもそもシャネルの顧客は、新しさとか、今っぽさとかオサレとかおそらく求めてないんです。そうじゃなくて、ただシャネルが欲しい、という顧客がほとんどです。

わかりやすいシャネルマークでツイードのオーソドックスなリトルブラックジャケット。そうゆうものを顧客は求めているのに、ボタンはシンプル、シャネル感を消し去っったように一見、一見ですが、そう見える彼のコレクションは「違う、こんなのシャネルじゃない!!」となるわけです。

そうね、マシューは今時のシルエットで、ボタンからロゴをとり、ツイード生地自体ををさらに進化させて一瞬シャネル???っとわからなく展開してきたのですから。よく見ると、見事な技術を使っていたりするのに。

ザ、シャネル!!!を求める顧客には、反発を食らうでしょうが、マシュー、見事でした。

案の定、シャネル顧客からはブーイングの嵐で、顧客じゃないおしゃれ好きやら自称評論家からは大絶賛。そうなるでしょう。問題は、おしゃれ好きな大絶賛してる層はたくさん入れど、その中の誰もシャネルを実際買わない、買えない、という現実。どんなに外野が絶賛してマチューのいいね、と言ったってその本人は絶対シャネル価格ですから、買わないでしょう。

結局、シャネル的にはこのコレクションでは売り上げ的には予想以下かもしれません。失敗かも。

でもマシュー。大丈夫。あのカールラガーフェルドだって、最初はシャネルじゃない!!のブーイングでしたが今では顧客には高評価な人です。

マチューは今回、デザイナーとしてやりたい!と思うことを重圧や伝統に負けず、精一杯やり切った感があったランウェイでした。

もうね、近年のシャネル、ショーウィンドーを見るたび「おばあちゃんの服やん!!」ばっかりでしたから。

ほんと、近年のコレクションなんか僕のおばあちゃんが着てたような服ばっかりでしたから。

もういい加減にせいよ、おばあちゃんやん、毎回毎回服全部。せやのに値段だけ爆上がりやん。

そんなシャネルでしたが、マシューの出現により、シャネル顧客は悲鳴、外野は絶賛の今。

大丈夫マシュー。これからどんどん回を重ねるごとに、シャネル顧客があなたの実力を認めるでしょう。

あなたが今の表現に、シャネルボタンを使うようになったらすぐにその評価は変わります。

今回彼がなぜわかりやすいシャネルボタンを避けたのか、僕にはよくわかります。個人的にはそのまま封印させてあげたいけど、顧客はそうは許さないでしょう。だって、顧客はクワイエットラグジュアリーを求めているわけではなく、ラウドなラグジュアリー、シャネルが欲しいのでしょうから。うん、ビジネスですから、変わるでしょう。

なんでぶっちゃけ、こんなネットで沸いてるシャネルの話題を取り上げたかと言うと。

僕の仕事も、重なる部分がすごく多いからです。

妥協せず、のなかにも、なんでも思い通り、にもならない時がある。妥協ではなく、譲歩する時が来る。その度に呪文のように繰り返す。結局お客様が望むことを無視することはできないと。

ただし、お客様が望むままではなくプロとしてちゃんとこうです、の形でね。擦り合わせてゆく。

賛否両論あれど、ぶっちゃけ、みんなに好かれていたらあかんのよ。みんなに好かれんでも自分がいい、これが正しい、と思うことはやるの。

人生は1度きり。

トライ&エラーの繰り返しでええんよ。

そのうち大当たりで、一気に花開くの。

それが人生。それぞ人生。

マチュー!次のコレクション、楽しみにしてる!

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