感謝

先日のミザエルTSV、準備数全て完売で終わることができホッとしています。すごいDMでご心配いただいていたので、とりあえずしばし待ってのタイトルだけ出したら逆効果でした w驚かせただけで続きがない。で、改めまして。

実は今も体調は悪しですが結構力を込めて書いてます。お礼を書かないと。

オンエアの後、ホテルに戻ったら僕の容態が急変したんです。スタッフが出て行ったら何だか立っていられなくなりベッドに腰掛けたが最後、部屋がぐるぐる周りだして実はずっと感じていた頭痛がほんと急に激痛に。そのままベッドに倒れ込んだのですが、気持ちも悪いし関節中が痛いし、なに?という感じで。こんな急に?緊張の糸が切れたのでしょうか?変な咳が止まらない。

オンエアの数日前から体調が風邪のような症状を見せていたので、念のため直前にコロナやインフルエンザでないことを確認して、オンエアに挑んでいたのですが。どちらでもないならこれ何なんだろう。

もうね、風邪もろくに引いたことなかったから、これがきっとコロナとかインフルになったら経験するひどい痛みなんだなという感じの辛さ。汗だくになり、備え付けの浴衣じゃすぐ足りず、テレビ衣装を引っ張り出してシャネルツイードだろうが何だろうが(汗に弱い、水洗い不可)とっかえひっかえ必死で着ては汗でぐしょぐしょになり脱ぎ、とにかく汗で体を冷やさないように。頭がガンガンして、水を飲もうと洗面所(ニューオータニには普通備え付けで置いてあるミネラルウォーターなどのサービスはないのです)水道水を取るために行くのも這うようにいかないと無理。日焼け止めを落とすこともシャワーも無理でした。もうオンエア終わったそのまま。

オンエアでキビキビ歩いてた私はどこに行ったんじゃ???という感じで。

高熱と頭痛のため、命の危険すら感じ、本気でこれは救急車呼ぶことになるかも、と考えました。

呼ぶと騒ぎになるからと一晩中一睡もできずに脱いでは着替えを繰り返し。着るものがなくなってついにフラフラになりながらドライヤーで乾かしながらタオルを巻いて(床に崩れ落ちたままの姿勢で)トイレの床に座るなんて嫌なんて行ってらられず。

家に戻ってからも今までずっと高熱と咳、割れるような頭痛で死んでいました。今少し熱が下がったのですが。微妙な感じ。でもあの割れるような頭痛はありません。

ミザエルのTSVは、本当に素晴らしい結果を得ました。あの体調で崩れず乗り切ったことは奇跡です。

日焼け止めであの予算、しかもQVCの日焼け止めの中で最後の最後のオンエアだったので、すでに他で買った人も大変多かった中でまさかの完売。たくさんのお客様に応援メッセージやお喜びのお声をいただけたことが何よりで。

僕は静かに感動しています。本当は、うんとうんとみんなで「みんな頑張ったね、すごかったね」とお祝いすべきことだったのですが、本当に残念。

またお買い上げ頂きました皆様、そしてミザエルを溺愛してくださってるみなさま、ありがとうございます。無事に今年のミザエルも、全て巣立って行きました。どうぞミザエルで綺麗に魅せて、しっかり紫外線は防いで、どうぞ綺麗になってくださいね。

TSVは、楽しくないといけません。

他のベンダーさんは、年に例えば4回のTSVを取るのが精一杯で、それぞれのTSVはお祭りのように気合が入る、と聞きました。本来、そうなんです。初心を忘れてはいけません。僕のショーのように、毎月のように3本のTSV、それも通常では全く考えられない桁違いの予算が続いていると、周りもいつしかそのありがたみを忘れ、それが「普通」であるかのようになってしまう。それが本当に僕は怖いと思うんです。そうじゃない。他のベンダーさんのことを考えると、気持ちがシュッと引き締まります。もっともっと僕たちは感謝すべきではないのでしょうか。もっともっと喜びを噛みしめるべきではないのでしょうか。それなのに何をやっているのやら。

TSVは、こちら側もお客様もうんと盛り上がれる楽しいお祭りであれ。何より僕からお客様への感謝を伝える楽しい場であるべきなのです。

今回体調不良の中で僕は必死に戦いながら、TSVの本質を改めて確認できた気がします。

TSVだもん、僕は楽しいショーがしたい。そしてお客様と一緒に盛り上がりたいのです。そして最大限の感謝を値段で、商品とともに。

僕の体調が悪かったからこそ、見えたこともあるのです。ホテルで救急車を呼ぼうかな、いやでも呼べない、このままおかしなことになるのかな、いやでも騒ぎはダメ。頭をかち割られるような痛みの中、これは絶対やばいやつやわ、と全身汗びっしょりで関節の痛みで動けない中、僕は必死で亡き父のことを考えました。

父親と、僕はあったことはないのですが、写真で見ていた、父のお母さんの顔が思い浮かびました。

二人の顔が浮かびました。

その表情は、とても落ち着いているように見えました。全く僕には、表情から何も読み取れない感じでしたが。

あんなに落ち着いているのだから、僕の心配はしておらず、どう転んでもきっとそれが「正解」なんだな、と思ったのです。

いつしか楽しむこともできず、楽しむことも忘れている自分や周りを。

一睡もできないまま、迎えのハイヤーが到着。

驚いたことに、やっぱり僕は文化人とはいえ芸能と呼ばれる世界で25年生きてきただけのことはあります。女優やな。本当はもう死にそうなのに、僕はスッと立ち上がり、ぐちゃぐちゃの髪を抑え、ぐちゃぐちゃの顔にミザエルを重ね塗りして、背筋を伸ばして歩きました。内心は今にも倒れそうだったけど。家まで本当に帰れるのか?本気で心配していたけど。普通にゆっくりですが、歩いてエレベーターを降りました。ゆうて僕はTSVも、本当頭痛やらも表情に出さずに乗り切れます。人の目があれば、何としても自分の役割を果たせるようで。

人目があると僕の体は絶対にやってのけます。プロ根性というよりもはや意地なのでしょう。ちゃんと、お客様からいただいた花も受け取りに。今日の守衛さんは車まで持ってきてくれる人ではなく、ゲートで渡すパターンなのであちゃーと思いつつ僕は必死で元気なふりして平気なふりして引き取り、車に運びましたが、正直ここで倒れそうになりましたが、運転手さんに迷惑をかけるのが嫌なので息を殺して車の中に。

冷や汗タラタラで40分。車を降りたら途端に咳が止まらない状態になり、僕はアトリエ玄関に駆け込みましたが。

そのあとはもうアトリエで死んでましたが、今やっと少し、熱が下がり、ブログをどうしても更新したくて書いてます。

本当にミザエルのTSV、応援ありがとうございました。

僕はいつもほんまに感謝しています。

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