お客様からTSVの日のジェイさんの楽屋や準備の様子などを少し垣間見せてほしい、というDMをいただいたので、以前からいくつか似た感じでもいただいているので、この際、思い切って少しだけ。
楽屋は写真で見せられる感じの楽屋ではないので(散らかっているわけではなく、なんというか、美的センスの問題。普通の事務的な楽屋なので)見せられませんが少しだけ。
まず、ホテルに到着したらテレビ局に入る前に、最近はそのままベンダーさんとのいろんな打ち合わせがあるのですが、その前に少しだけ自分だけでカフェにも出向いたりします。仕事の段取りを確認しながら過ごします。

このスタバは、実は以前、QVCテレビがスタジオを借りていた当時のビルの中にあります。今はQVCは自社ビルを近くに建てられているので、この場所には来なくなりましたが。ここに来ると、QVCを僕が始めた当時のことを思い出します。2階のスタジオがよく使っていましたね。そのスタジオには子供の霊がいて、僕は時々見かけていたのを思い出します。夜中に僕が一人でスタジオにいると、いたずらを仕掛けてきていました。オンエアをしてたらバタンと物を倒したりして、僕の気を引こうとしてたのを覚えています。
そのあと、テレビ局外でのクライアントさんとの打ち合わせ。日によっては数本、まとめて入ったりもします。打ち合わせを終えてご飯食べて、スタジオに。
準備していただいた控え室へ。ここには特別なカードがないと開かない設定なのですが、言うて誰でも入れるようで。掃除の人とか消毒の人とか勝手に入れるため、時々控え室戻ったら鉢合わせしたり、中でいたら急に鍵を開けて入って来たりしてびっくりしました。部屋に僕以外簡単に入れるんだ、と知って、セーフティボックスなどがあればいいなぁといつも思うのですが、ないです。ですので、貴重品はいちいちスタジオに持ち込んだり誰かに管理を頼まないといけません。鍵付きロッカー離れたところの廊下にはありますが、狭いので何も入りません。
他のゲストさんは貴重品の管理、どうしてるんだろうといつも思うのですが。
控え室に着いたらすぐ、衣装や、衣装で使うジュエリーを綺麗に並べ準備します。この日はオンエア8回なので、衣装の数がいつもより多い。ざっとこうして並べます。

ジュエリー類は全てきちんと個別に分けてあります。化粧品のオンエアが1日8回もあると、結構な衣装の量で、それだけで重くて持って来るだけでめげそうになります。アトリエのお留守番のためQVCの生放送にアシスタントは同行しませんから、何もかも僕一人で運び、こなさなければいけません。大型の丈夫なスーツケースをこうゆう時のために僕買ったのですが、うちのあのアシスタント、小さい怪獣が、新品だから新しいアトリエに引っ越すまで段ボール開けないで新品のまま持って行きたいんです!!!触らないでください!!汚れるっ!傷つくっ!使わないで!と、使わせてもらえなかったので、大きな大きな紙袋に3つに分けて持ち込みました。あの子はどうもスーツケースを部屋のオブジェ、だと思っているようですね。傷つける、汚れるのが絶対いや、みたいで。リモアだろうがなんだろうがスーツケースなんざ空港でバンバン放り投げられるんじゃ!!!あほたれうんこたれ。

話を戻すと、僕は几帳面なA型ではないんです。O型ですが、お客様への敬意を込めて、自分の仕事へのリスペクトを込めて、昔から衣装はきっちりと丁寧に扱います。雑に扱うとアトリエでもアシスタントも僕にど叱られますから、きちんとそれぞれきっちり管理されます。衣装にシワなど許せないので、畳ジワなどはスタジオ近くに設置されているスチーマーで伸ばしに行かないとなりません。全部僕が自分でやります。テレビで着る衣装ですから商品に恥じないようきちんとしたものを。僕のプロデュース商品は全て本物、一級品、特上の規格外ですから、衣装もそれに足並みをきっちり合わせます。スタイリストさんに適当に選んでもらうなんてことはしません。なんでもいいや、という人間が仕上げるものは、なんでもいいや、ってものになるからです。人生も同じ。ひとつひとつのこだわりを捨てたら、さほどの人生を歩むことはできません。人間一人一人の差って言うてさほど変わらないのですが、最後の違いはその人にこだわりがあるかないか、で人生の差が大きくついてしまうものかもしれません。また衣装は常に新品感が大事なのでシワやヨレ、シミがあると言うのは絶対にダメです。それは人生もまた同じ。ヨレや汚れは放置せずすぐに修正です。
この控え室にはもともとろくなハンガーがなかったんです。いつきても僕がクリーニングでもらって置いていったあのプラスチック、がたくさん残ってある感じであとはバラバラな細いワイヤーの変な汚れたハンガーばかりで、どこに衣装をかけろと???といつもがっかりしていたのですが、ある時、部屋に「意見箱」が準備されていて何か要望、意見があればどうぞアンケートに、と書かれていたので「衣装をかけるちゃんとしたハンガーが欲しいです」とリクエスト書いておいたら程なく写真のようなハンガーが置かれているではないですか!!!でもそれでもたったの三本かよ!!!全然足りんわ!とツッコミを入れたいところです。あとは相変わらずクリーニングでもらったハンガー。衣装をかけるちゃんとしたハンガー、をちゃんと十分な量を設置するのはいくらもかからないはずですが。以前、仕方ないので、僕のアトリエからまともなハンガーを何本か持って来て、それをそのまま置いていったのですが、次に来たらもうそのいいハンガーたちだけすっかり無くなっていました。クリーニングからもらったハンガーたちは全て残っているのに。なんでやねん!
もうね、控え室設計した設計士に言いたい文句は100ほどあるんですけど。控え室は衣装をきっちり吊るせるように、準備できるようにするなんて基本の基本だと思うのですが。控え室の意味わかります?僕は遊びに来てるわけではなく、仕事しに来ているのですが。仕事ができる控え室ですか?ボロボロのプラスチックハンガーしかないテレビ局の控え室って。これで売り上げだけは上げてねってか?今回はホテルもイラっとする部屋だったりしたのに、局に来てもまたイラっとしました。
やるせない気持ちになりながら、でももうすぐオンエアだからと気を取り直し、衣装のシワなどを確認して、衣装にアクセサリーのコサージュなどをつけたり、いそいそ準備したりします。

今回はジャケットがネイビーで地味なので、少し華やかな白。シャツも白、なので、その白をこのコサージュで拾って、おしゃれ感と清潔感、ショーに必要な華やかさを上げていきます。
今回のTSVでお客様にプレゼントさせていただく小さいタオルは、僕はもう使っていて、早速衣装のジュエリートレーがわりになります。僕もこれ、1枚しか持っていません。貴重。

衣装の準備が済んだら、メイクルームで眉を描いてもらってからクライアントさんたちのいる控え室へ。メイクさんに眉を描いてもらえるのは最初のショーだけで、あとは予約しないで、もう眉無しでも出てしまいます僕に余裕がなくて。控え室でクライアントさんたちとさっと雑談しながらメンバーの体調や様子などを確認しその後程なくQVCスタッフとの打ち合わせです。その日の商品の話を総まとめして、オンエアへの準備。大抵このタイミングでクライアントさんからラテの差し入れが届きます。これが嬉しい。ラテ一杯で機嫌がよくなるJ.ノリツグ パベル ホルスト 29歳。
それらを終えてやっといよいよ本番、オンエアです。結構ここまでで疲れていたりするんですけど。もうすぐお客様の前だと思うと元気が出たりします。スタジオで、セットや背景の再確認。そこで嫌な小物や飾りはとってもらったり、位置を直したり逆に何か足してもらったり。皆様から贈っていただいた花束たちにもご挨拶です。さあ、マイクをつけて準備万端。
こんな感じで、僕のショーはスタートするのです。
と、こんな感じで、画面に出るまでの僕はいつも慌ただしく過ごしている感じです。
アシスタントたちに全部任せてしまうことは全くないのです。自分でやってます。当たり前です。
僕には、最初から最後までが全部僕の仕事だから。
手を抜かない完璧主義な僕。
商品開発しながらすでにもうショーの全体像まで考えているし、僕には見えているんです。
だからこそ、こうじゃないんだけどな、が多いのですが、それは僕以外の人にはわからないのです。
僕以外の人がわかるように、今後は全体のやり方にさらなる注力を。わかる人を一人でも増やさないといつか僕がもたなくなるから。
いつか、さっと来て、さっとショーを終えて帰れるようなご身分になるといいけど。そんな日は来ないですね。
僕はやっぱり、自分で考えて、自分で感じて自分で動いているのがいいみたい。
今週末はパベルとNo.88のオンエア。UVクリームミザエルもお買い得価格で当日登場します。そして22日は、23時からいよいよ僕の新商品のオンエア、ビタミンCCC J .ノリツグ が発売、生放送で展開します。
全て楽しいショーになりますようにー。
次のブログは溜まりに溜まった質問回答一気に参ります!
チャオ!