お客様にパシャに88を混ぜて使ってもいいですか?と質問を受けて目からウロコ。
めっちゃいいやん!!!!と思わず前のめり。それがあったか!!
開発しておきながら、その発想はなかったわ。
パシャの成分は水にもオイルにも馴染むという素晴らしい特性を誇ります。88はオイルですから全く問題ないわけですね。
パシャの保湿力は通常のクリーム程度は十分にあれど、88に勝る保湿はない、のですから、パシャと88を混ぜるという荒技は実はイケてます。
とはいえ僕は幸いパシャだけでもう十分保湿されるので、よっぽどのスペシャルディにしか混ぜないと思いますが。気合い入れる日にはいいなと思いましたし、超乾燥肌の人や本気でアンチエイジングやわ、と少しでも早くという場合はいい使い方ですね。
時々お客様からこうして質問や使い方の工夫をいただくのも僕の楽しみの一つです。
そういえば、マタン。お客様、今年待望されてるかと存じますが、実は製品化はこの通り。

できてます。うちの小さい怪獣、アシスタントの大のお気に入りで、日々めっちゃいい!と言いながらあの子が使っています。僕の在庫は全部取られましたからね。
界面活性剤を入れていないので、分離してますが一瞬で触れば混ざります。以前おまけでつけてたくさんのお客様からヘアミストのマタン最高!のお声をいただきいつ現品発売?と言われ続けて今に至りますが、やっと今年発売です。
一応QVCからは夏発売でと言われてますが、それじゃ遅いわ!少し早めてやろう大作戦を僕が一人で絶賛展開中で、この写真をフェイントでアップさせたのも実は確信犯。QVCにマタンだしてーのお声がたくさん届きますようにー。
本当は去年とっくに販売できたのですが、容器代が直前に一気に上がってしまい、突然作れなくなったのですね。作ったら即赤字になるという有様で、赤字になるとわかっていながら生産させるのはできなかったのです当たり前だけど。価格変更のため容器を1から変更させるところからやり直していたため中身ができていたものの発売がこんなにずれ込んでおります。
マタン、という名前を僕がつけた時、我ながらいい名前やなーと思いました。午前、というか朝、というかそうゆうフランス語ですが、朝、ヘアミスト使うから、と単純な理由からでしたが、マタン、響も完璧です。商品を開発して、最後名前をつける時いつもすごく悩むのですが、これは直感でした。
この容器を選ぶ際も、細かく僕が選ぶのですが、ダサい容器は許せない、でもあまりに高い容器は使えない、使いにくいのも嫌、丈夫なのにしないとお客様がまた困る、など色々と大変でした。高級感は僕のブランドのロゴが入ることでどうにでもなる、と判断し、やっと見つけた容器がこれ。大正解でした。見事に「めっちゃ高そうやんな」という見た目に仕上がりました。置いてる時にブッサイク、って本当に嫌なんです僕。洗面所が台無しです。通販だからダサい容器、なんていうのは僕には通用しない、ということをずっと頑張って来ました。今後もそうです。
容器を安くして値段下げて、とたまに言われますが、僕の容器代は実は想像されるほどそこまで高くありません全然。高そうに見せるマジックを僕のブランド名が持っているだけです。
実はそのマジックは、僕が料理研究家として仕事をして来たこの25年以上、ずっと僕が仕掛けて来たことでもあります。
ジェイさんがやるから絶対いいものである、という一貫したメッセージを僕が自分の生活全てをかけて魅せて来ました。
僕のブランド力を下げない、それが使命だったからです。僕の名前で仕事をしていたわけですから当たり前ですね。おかげで国内の大手のブランドさんたちとばかりお仕事をいただけていました。大手さんたちからジェイさんに頼めば間違いないよ、と言っていただけるようになったのです。
QVCで仕事するようになって、Qでの仕事の時だけ落ちたんです。安いホテルに泊まらされたり、出張では格安航空に乗せられたり。衝撃でした。え?出張ってファーストクラスじゃなくて????ホテルこれ???と本気で思っていましたから。それは時々、さすがにこれはないやろ、と文句を言いましたが。僕はQVCで仕事を始める以前、若かった頃クライアントが適当に手配したホテルが気に入らなくて激怒してそこを出る、ということを何度か実際やってる男です。クライアントが手配したホテルは僕が泊まるような場所ではない、とはっきり伝え、さっさと自分で自腹でいいホテルをとってホテルを移りました。生意気とか高飛車とか言われそうですが、当たり前です。セキュリティの問題もイメージの問題もありましたが、そもそもどうして普段絶対に泊まらないような変なところに自分が泊まらないといけないのか、それで肝心の仕事のパフォーマンスを落としてどうする??という気持ちが強くあったからです。きちんと仕事したかったからです。自分が属さないところにいると、必ずトラブルに見舞われるのです。ジェイさん性格細か、と言われようが、美しくきちんと生きる、と決めてこの仕事で全力を出してた僕でしたから、自分がどうすれば一番いい仕事のパフォーマンスができるのかくらい知ってました。今振り返っても生意気と言われようがそうしてよかったとすら未だに思います。良かれ悪かれ、そうして僕という人間の評判も作られたわけです。本当の大手しか手を出してこなくなったのもラッキーな話と言われましたが、実際は僕の計算通りです。僕がそう仕掛けていたのですから。大手が僕を使わない理由がないと思っていました。
でもQVCの仕事の際は僕は時々あまりにそれは、と言いましたが、基本僕が若い頃に比べてかなり性格丸くなったのと、もういちいち怒るのも言うのもめんどくさいな、と思って黙って受けることが多かったのですね。出張の際、え?新幹線グリーンじゃないの??と思っても「グリーンにジェイさんが乗ると車両が違うためスタッフと打ち合わせができないので普通車でお願いします」と言われるとまあいいか、と普通車に乗ったり。違和感アリアリでしたが。いや、僕はやっぱり普通車両無理だから逆にそっちがグリーンに乗って来てよ、と思いましたが。普通のクライアントなら、会社の出張規定で平社員はグリーンはダメと言われていても、アテンドすべき僕をほっておけないと、その差額をご本人が払ってでもグリーンに乗ってくるものでしたが。QVCの仕事の場合は、そうではなく、いつも僕に普通車両にしてくださいでした。さすがにコロナの真っ只中に新幹線普通の指定席車に乗せられそうになった時は、その場で激怒して僕は出張を取りやめて帰る、と本気でタクシー乗り場に向かいましたが。一昨年ですね。ブログにも書いた覚えが。その時は結局別の会社が「グリーン車買ってください。うちが出します。とにかくジェイさんに出張キャンセルされると困るので、グリーンで新幹線乗ってください!」とおっしゃったため、怒りを抑えて自分でチケット買って乗りました。
僕は自分で出張に行く際はきちんとしたホテルをとりきちんとした車両や飛行機をとります。当たり前です。仕事のパフォーマンスを落とさないためにも、セキュリティのためにも普段の僕と同等の環境は必ずお金をかけてでも維持するのです。でも、QVCでの仕事の場合は僕が手配する約束ではなく、間の他の会社が手配をします。
そのレベルが全く僕の世界とは違うのですね。ここが一番イライラするところ。
ちなみにQVC以外の仕事の際の海外出張はもうとてもしっかりしてます。僕ではなく海外のクライアントや先方が手配してくれますが、当然ファーストクラスですから自宅から空港までリムジンでの送迎、完璧なセキュリティの快適なホテルやレストラン、と文字通り僕を迎えるにあたりかなりきっちりしてくれます。それだけの仕事を僕がかならず数字で返すからです。ですからそれが当たり前、だと僕は25年間そう思って仕事して来たので、やっぱりQVCでの仕事の場合とでは全然、全然違います。
QVCの仕事では格安航空や普通の車両、狭いホテル。衝撃の数々でしたが、その度に「いい話のネタができたな」と思った僕もいたのですが。そうゆう許してしまったことが結局いけなかったな、と反省はしています。
韓国出張の際、格安航空に搭乗のため(当然優先搭乗などありません)普通に大行列に並んでいた際に後ろのお客様から「ジェイさん???!!」とお声をかけていただいた際は正直背筋が凍りました。
僕の商品イメージってもんが。本人が崩すな。って言うかだから格安航空なんかに僕をのせんなよ、と思いました。格安航空に乗ってる僕に、D11MRが、とか、クラスが、とか、最上級ですとか特級と言われても全く説得力がありません。てか絶対後でジェイさんって格安航空で出張なのね、と言われたろうな、と思うと悲しい。僕はそんな暮らしはしていないのに。僕の商品たちごめんなさい。
そんな小さなことと思われそうですが、ブランドが崩れる時ってほんの小さなことから始まるんです。
僕は、僕と言う人間のブランドを他人に崩される気はさらさらありません。よく考えたら、僕が引きずり下ろされる必要はない。自分の暮らしは当たり前に普通に維持していかないと嘘になります。
今後は、僕のブランドイメージと、僕の商品のブランドイメージ、その両方を徹底的に僕自身が再び全て注意深くコントロールしていきます。商品に嘘偽りないように、僕のポジションとイメージ、自分の実際の暮らしぶりからも仕事とはいえ、かけ離れずに全て足並みをきっちり揃えてないと気持ち悪い。揃ってないなんてありえないしそもそも嘘くさい。嘘くさい商品やゲストなど続かない。
商品開発時における仕事のきめ細かなコントロールはもちろん、僕と言うブランドに対する扱いに不満があれば去る。自分にふさわしくない部屋なら泊まらず帰る。変な交通手段だったら出張は断る。これからそれ大事。アシスタントを僕と同等に扱って同行させないなら出張は需要な販促ツールであるインスタだブログ用写真だなど僕が自分でやらないし、色々しんどいから最初から僕はもう行かない。またアシスタントは他社のアシスタントではありませんから、僕を招いたなら僕のアシスタントも僕同様に部屋も新幹線もしてもらわないと僕が困ります。肝心の時にアシスタントが別車両、ってアシスタントの仕事になりませんから。いちいち僕が呼びに行くの?トイレのたびに荷物みといて、って車両を移る?移動中にアップできる販促用としても重要なSNSやチェックできる写真など、メールの確認などアシスタントが別車両だと仕事になりません。僕とアシスタントは移動中に仕事をたくさんこなすのです。そのアシスタントを僕から離して交通費の経費削減のために自社の社員と同等車両に扱うなどどうかしています。そもそもアシスタントは僕についていて初めて仕事になるのですが。また、例えば医師を招いた場合、大抵奥様やご家族を一緒に連れてきたい、とおっしゃることがあるそうですが、その場合、医師だけグリーンで後奥様や子供は普通車両なんてないですよね?もう何もかもがおかしな話なのですが、それをおかしいと思わないのもおかしい。それを許す僕もおかしい。去年の11月なんて、QVCの仕事で韓国出張に僕はアシスタントを同行させたのですが、そのアシスタントの交通費はなんと後からバッチリ請求され僕は12月に支払いましたから。僕はね、出張で拘束された場合、その拘束時間に合わせて本来なら報酬をいただく立場なんです。またそこで撮られた写真などの肖像権使用料も請求できる立場です。一度も何も請求したことはありませんが。あくまでQVCでの売り上げにつなげるための協力、と言う形でボランティアで1円ももらわずにタダで出張にずっと駆り出されているわけですQVCの仕事の場合は。あろうことか、そんな僕から僕のアシスタントの飛行機代を後から請求してとる、なんて言語道断だと思いました。普通に許せませんよね。イレギュラーな経理処理も面倒極まりないし、たかがそんなめめっちい格安航空券代なんざくれてやるわ!!と思って僕は支払い、特にそのクライアントには言わなかったけど。めっちゃ腹たちました。今考えてもイラっとする。どんだけちっちゃいねん。またそんなところと仕事してる僕って情けないとすら思い自分にイラっとしました。
さっと断る。さっと去る。20年前の僕なら当たり前にしていたことを、いつの間にか当たり前にしない自分を作っていたようで。
今回、来週のQVCのための国内出張の日程表と、シャネルのオーナー一族のワインの会社の出張日程表と見比べてみて、愕然としました。何もかも全然違う。ここまで違うか?いや、金額とかじゃなくて、姿勢が全然違う!財力ある会社だからとかそうゆうのじゃなくて、VIPとして認識してるのかしてないのかの違いが一目瞭然。
僕はシャネルと仕事してる方がいいわ、いいなーと当然思うわけです。ちゃんと僕と言う人間をちゃんと扱ってくれるから。僕の世界をそのまま尊重してくれているし。
やっぱり僕は、本来の僕で全力で行くべき。周りに巻き込まれ自分の商品価値を下げられるのは嫌です。僕と僕の商品は直結してるため、本来は、今こそこれから周りもその価値をむしろ上げようとするべきなのですが、逆ですね。なんだかいちいち落としに来る。
全てが今、せっかくうまく行こうとしています。いろいろなことが収まりかけ、QVCでの仕事が全てもっと前に進める状態なのです。僕はそれがとても楽しいし、嬉しい。もっとお客様といろんなことができるはず。いろんなものが産めるはず。楽しむべき。
僕本来の僕であればね。僕の扱いは本当に僕自身が要注意。僕と言うブランドを守るのはやっぱり僕自身です。
僕の商品価値をわからない力は全て今後拒否します。僕のブランドを、僕と言う商品価値を、下げようとするのはえらい迷惑やん。
僕は僕の世界じゃないところでそもそも生きられへん。
僕は僕であれ。僕はそれが最高に楽しいし、そうすれば多分最強やわ。
皆様に僕らしい最高の商品とパフォーマンスを魅せるのです。僕は楽しいショーをやるんよ。しっかり僕が作り込んだ僕の最高の商品とともに。それが僕の仕事やで。自分のできることはきっちり仕上げたいんさ。伊達に25年、常に第一線で走っとると言われとるわけじゃないで。
僕の目は、いつもものすごい情報量を一気に処理しています。すごく人を見てるってこと。怖いで。写真は30代の頃やけどな。今の状態で目だけ撮って見たらさすがにちょっとホラーやったからごめんやけど昔の写真やで。ってこのころから眉毛なかったんやな僕。
怖いで。
