どうも

どうも。J.ノリツグ パベル ホルスト29歳です。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

さて、秋も深まってまいりました。言ってる間に冬です。僕の大好きな冬。

ワクワクしますね。

冬が好きなのは、大好きなコートが着られることと人との距離感がぐっと近づく季節だから。

特にパリの冬は底冷えするので、自然と隣を歩く友達や旦那さん彼氏イケメンとの距離感がぐっと近くなるんですね。いいですね。

さて、今日は未だものすごく質問の多い「秋冬のオサレ」をブログって見ましょうか。

僕はファッションのプロじゃないのにこの質問が多いのは僕がオサレだからですね。

謙遜も何もしないのがまさに僕らしいですね。ちょっと殺意が芽生えますね。

ではまず、くどいようですが、冬のオサレはコート、ですね。

最近の若い子は、コートなしで生きてる子も多いのでびっくりしますが、大人はやっぱりコートです。コートさえ決まれば、冬のオサレは決まったも同然ですコートしか見えないから。そういえばうちのアシスタント、あの小さい怪獣も早速お気に入りのコートを見つけて、ホクホクしていますね。

そうです、お気に入りのコートがあれば、お出かけが楽しくなるのは老若男女皆同じなんです。

コートで大事なことはなんですか?

防寒ですね。

当たり前ですが、前ボタンがない、などという真冬「寒いわ!」というような着流しタイプのボタンなしコートなんぞ、どんなにオサレでも絶対に買ってはいけない代物ですね。ボタンのあるコートを前を開いて着こなすのはありですが、いざって時はボタンがないと死ぬほど寒いです。オサレは我慢とか言ってる場合でも年齢でもないですね。

はい、次に大事なことは?

コートですから、生地感ですね。過去何度も言ってますが、面積が広いので、生地が安っぽいと着てる人まで安っぽく見えますからね。

ペラペラなのと仕立てが良くて軽いは違います。

僕の場合それが「カシミアだから」「ツイードだから」とかいつもいい生地かどうかでほぼ買う買わないの第一歩が始まります。

で、大事なのは、シルエットですが、ジャストサイズはもはや死語となっていて、今時オーバーサイズが主流の世の中ですから、ジャストサイズが大事ではなく、サイズ感が大事ですね。

迷ったら大きい方を、が正解になる時代になりました。仕立てのよほど良いコート以外は、ジャストで着るのは大変難しい時代なんです。乗り遅れないようにしましょう。別にオーバーサイズのコート一択ではありません。シュッとしたシルエットの美しさは永遠ですから。昔のいいコートもそのまま大事に着てください。でも今買うなら、そうじゃないかもということです。

つまり、コートで大事なのは、シルエットは時代にあったものを選ぶ、こと。毎年流行は変われど、コートは仕立てと生地さえ良ければ、それで5年10年は着られる、今もそんな時代ですからね。

アパレル業界は、ボトムのシルエットは激しく変えて買い替えを即して来ますが、やっぱり重衣類と呼ばれるコートは、いうてそんなにシルエットは大きく変えては来ません。価格的にも、そんな毎年買い換えるわって人が少ないからです。形も割と言うて毎年オーソドックスです。

はい、毎年買い換えないからこそ、選ぶ時は真剣勝負ですね。

売り手のキメ台詞「長く着られます」が業界の売るためのキーワードの一つですが、長く着られます、と言われて本当に長く着られるのはごく1部ですからね。その販売員さんの言う長く着られる、と自分の長く着られるもの、は絶対違うと心得ましょう。

それよりも「それ、本気で長く大事に着たいですか?」と自分に自分で問うことです。

「うん、着たい。長く着たい」そう確実に思えるものが、実際、長く着られる服です太らない限り。

また、値段に関係なく「大事に」着られないものは買わないことです絶対に。

コートは保管の場所もとりますし、クリーニング代もそこそこします。愛情をかけて、メンテナンスをしっかりできるものだけ、手に入れるべき。枚数たくさんあってグッチゃグッチゃにクローゼットとかなっていたら論外です。選んで処分してスッキリしましょう。

例えば赤いコートだと、さすがに毎日は着られませんが、黒やベージュ、紺やグレーなら毎日着られますから、そんなにコートの枚数は普通の生活ではいらないかもしれません。

生地が良くて、シルエットが綺麗で、大事にでもしょっちゅう着たいと思えるコート。実際着ると、自分の気持ちがぐっと上がるコート。

それがあなたの運命のコートです。

僕は、値段を見ないで試着します。値段見ると、最初から買わない、と決めてしまうからです。

先ずは、着る。で、値段見る。

でも普通は、絶対に試着前に値段見るべきです。というか、普通見ますよね。

その値段にビビってでも、無理だなでもやっぱり着て見たいな、試着したいと思ったら試着するのが良いかと。値段見てごめんなさいすいませんでしたと思うなら試着もしないことです。諦めるが勝ち。

諦める時はスパッと。欲しかったな、でも値段がな、っていうの自体無駄だから。縁がなかったと思って正解。絶対にあなたの運命のコートはどっかにありますから。次が出てくる!と期待してください。

値段にビビったけど、どうしてもいい場合の場合、清水から飛び降りましょう。買った後悔よりも、買わなかった後悔の方がでかいのは間違いないです。ちょっと無理した分は逆に励みにして頑張りましょう。

で、経済的にコートは買えないわ、という場合。またそんなお金かけられない、場合。

いま、手持ちのコートをクリーニングして見てください。新品みたいになると思います。そしてまた大事に着ましょう。巻物なんか、マフラー、ストール、アクセサリーなんかを工夫したり目先を変えて新鮮に着る努力もできますし、今までしてなかったコーディネートを見つけてもいいです。巻物やアクセサリーは安い店でも結構高見えしたりオサレなものは必ずあります。またボトムスのシルエットを細めから太くしただけで今時のシルエットが生まれたりもします。今あるものを着こなすのです。

もしくは、古いコートのリフォームもありです。今の時代に合わせて、大きくも小さくも直すことができるので、上手なお直しさんに行くことです。間違っても下手なところに頼むと悲劇ですから、十分に下調べを。

後は、清潔な店舗の古着屋さん、が色々あるようですから、古着もいいですね。状態のいいものなら、絶対買いだと思います。定価では絶対買えないものも買えるラッキーなサプライズもあるでしょう。日本では古着は抵抗がまだあるのかもしれませんが、ヨーロッパでは古着ってむしろエコで好意的に捉えられています。

コートはネットで買う、は、よほどそのブランドを知り尽くしていてサイズ感がわかるならありだと思いますが、やっぱり試着はしたほうがいいなぁと思うので、できるだけ僕は実店舗、をお勧めします。

こんな感じですかね。

余談ですが、僕は日本でコートを買う、のが至難の技になっています。コートに限らず衣装もそうですが。サイズがないのです。日本の買い付けが、もう小さいサイズだけになっているそうで。大きなサイズがそもそも、買い付けてない。フランスなら、大きなサイズは普通に並んでいるのですが。だから僕の場合は、サイズのせいで本当に買うのが大変です。

好きなコート着て、パリのカフェのテラスに座って、死ぬほど甘いショコラショー飲んで。

パリには僕のワクワクが詰まっている。

パリでさらに磨かれた僕の感性を、今後どう表現してゆこうか。

それもとてもワクワクする。

僕の冬は、清く正しく美しく。それは、この日本にいても同じこと。

その基準に沿わないものは、僕はいらない。

それらを離れ、ワクワクする冬が、今年もやって来ますように。

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