先日のインスタで、スティディオスの写真をアップしたのですが、反響が多くてびっくりしました。
僕の衣装で店長さんがご協力くださっているので、シーズンの始まりに彼が僕によさげなものをあらかじめピックアップしてくれて、訪問日に合わせてずらっとまとめて並べてくれているのです。選ぶのが楽です。
とても助かります。僕は衣装はご存知のC社H社のメゾンブランドから、日本の若い子に人気のお店スティディオス、ファストファッションなど幅広くお世話になっています。それぞれのショー、ヘルスやビューティ、食品などカテゴリーに合わせてそれらの衣装を完全に分けている感じです。メゾンブランドなどはもちろんですが、銀座のファストファッションのお店の方も、僕が行く前にお店の方があらかじめセレクトして待っていてくださるので、ありがたいです。いろんな人の力をお借りして、僕のショーは成り立っています。
スティディオスは女性ラインもあるのですが、今回のDMで意外に若い人だけじゃなく、幅広くみなさまが愛用されているとわかりました。さすが感度高いですお客様ー。
確かに、ミセスブランドや、ミセス向け、のお洋服だと、シルエットやサイズが全て「ミセス仕様」なので、鈍臭くなりやすいのかもしれません。アパレルでは実はミセスサイズ、というのが存在していて、同じSサイズで通常のSと、ミセスサイズのSは全然違って、もはやMかL、のサイズ感なのですが、サイズ表記はS、と表記されている、というカラクリがあります。メーカーごとに規格が違うため、サイズのM<L、などは全部メーカー基準です。だから、メーカーはS<M<Lをミセス向けには大きく作るのですがサイズ表記はS<M<L、になります。若い子だとそれはM<L<LL、くらいのサイズになりますが。消費者にはわからない。知らず知らずにおばさんっぽい自分、を作られてしまう。
だから、若い子のブランドの方がシルエット的には綺麗です。だんだん年齢とともに体型が変化するに合わせて隠すように作られるミセス用のサイズ感はどうしてもただ大きくなるので。本来は年齢を重ねた女性が綺麗に見えるようなシルエット、を追求すればいいのですが見てると単にアームホールを大きくとって、丈感はお尻など気になる部分を隠せばいいんでしょ?というような作り方が多いと僕は感じてしまいます。それじゃアパレルが売れないとなるわな、という感じ。
アームホール大きめ(窮屈感がない)お尻がすっぽり隠れる丈、などはまさにいわゆる年齢を重ねた女性向け、ですが、それらは悲しいかな実はもれなく年齢を重ねていることをアピールする洋服にもなってしまいます。きになるところを隠そうとすればするほど、逆に実は目立ってるということ。若い子の服は今はぴちぴちじゃなくて、ほぼオーバーサイズ中心なので、わざわざおばさん見えするミセスサイズを着なくても、実は誰でもトライしやすい時代でもあります。オーバーサイズで綺麗に見えるように設計されているからです。新しい店を探すのも一つの手、です。
ただし、若い子と全く同じ格好、は危険すぎかもしれません。大人はしっかり生地感や縫製、シルエットを見極めて、選ぶこと。そして、自分はこれ、という考えがもうできてしまっているからこそ、あえて若い世代の意見は聞くことも大事だと思います。生きた化石、にならないためです。自分がイケてた時代の格好、髪型、メイクは、今の時代には合わないのです。でも、イケていた記憶があるからついその格好、髪型、メイクに固守しまいがちですが、それは危険かもしれません。
今、素敵でないと意味がないのと思うのです。昔素敵だった、はもう捨て去る時。
どの世代も、それぞれが輝ける方法は、必ずありますもんね。
そのためにも、若い感度の高い子たちの意見は聞くべし。お店の担当者は絶対自分よりももっと若い世代、がいいと僕は思っています。
洋服を選ぶことは、今、なりたい自分を選ぶこと、なんだと思うんです。
僕には適当に、は許されません。同じお金を出すのであれば、僕はちゃんと選びたいし、できるだけ素敵な自分を引き出したいと思います。
洋服を選ぶことも、セルフプロデュースの一つ。適当はもったいないからです。
洋服を選ぶことは、人生を選ぶことかもしれません。なりたい自分、になるための一つの大きな手段だから。
DMで、ジェイさんの選び方を教えて欲しい、というのがたくさんありましたが、僕の洋服の選び方は、僕の人生の選び方に同じです。
なりたい自分、生きたいように生きる自分に寄り添うものはどれ?
それが僕の洋服の選び方。
自分というか、自分の人生に関わることは、一つ一つ手を抜かず丁寧にしたいものです。秋冬はオサレが楽しい季節なので、新しいシルエットやお店に挑戦するもよし。皆様もここはひとつ、丁寧に選び抜いてくださいね。
