京都

京都は仕事で割とよく訪れます。今回は僕のブランドの化粧品のための香り、と水。そして僕のブランドの食品のためお食材を求めて訪れました。またどうしても訪れて見たかった今年オープンしたレストランにもクライアントにもご挨拶。今年の終わりなので、アシスタントたちと共に清水寺で年末のご挨拶にも。盛りだくさんの出張となりました。

京都は、どこかパリに似ています。

古いものを残して、少しずつ時代に合わせて変化。コロナ時期でしか逆に僕には行けない都市です。僕はパリに帰るし、中国の観光客があふれていた時代にはもう歩くのも難しいくらいだと聞いていたので僕には無理だと。

ほら、京都駅すぐのお寺ですら

誰もいない。

清水寺はと言うと

ほらまばら。

そういえば、DMでお問い合わせのめちゃ多い僕のコートですが、これはですね、水のコレクション、と呼ばれた時のもので、水をイメージして作られたコートです。少し昔、気に入って買ってからもう何年も毎年も着ているもので、僕は流行を追うことなく、気に入ったものを徹底的にずっと数十年、同じものを着るタイプなので、今後もすり切れるまでこのコートは毎年登場します。新しい服が欲しいとか、毎日同じ服じゃ恥ずかしい、なんて感覚は僕には1ミリもなくて、毎日どころか毎年同じ格好してます。だから傷むのも早いため、気に入った服は全く同じものをサイズを変えて2枚買う、と言うことはよくあります。コーディネートも色々考えるのも面倒なので、毎年飽きもせず全身真っ黒にこのコート羽織って生きてる感じです。はい、ご質問にあったこのストールも同じ生地です。コートに合わせるため当時購入しました。

以前もお話しさせていただきましたが、コートに僕が求めるのは「生地」なんですね。安っぽい生地のコートだと、着てる本人まで安っぽく見えるので、生地をすごく見ます。安いコートが悪いわけではなく、安っぽいコートがダメ、なんです。安いコートでも、ちゃんと作ってるのは実際あるのですから。とにかく値段に関係なく、安っぽいものが僕は嫌い。

安く作ろうと、この値段で売るんだから文句言うな、この生地や、と言う姿勢も嫌だし、もっと嫌なのは安い生地で作っておきながら結構な強気な値段で(ぼったくるように)売る姿勢。セールで半額になることを見越してのあらかじめ高めの値段設定にして、セールになって初めてそのセール価格が実は適正価格やろ、と言うようになってたり。ひどい。そんなことしてるからアパレル危機、なんて言われるんよ。服が市場で売れなくなった、って?当たり前やん。

僕は、自分が着たいものよりも自分が似合うものを好んで着るタイプです。

もちろん、おしゃれなんざ好きなものを着ればいい、と言うご意見もごもっとも、ですが、そうするとですね、周りから、「おしゃれな人」ではなくて「オシャレが好きな人」認定されるんです。この差は大人として大きいと言うか。

だから、自分が似合う、と自分が思うときに迷わず「買う」。で、ずっと着る。

流行ってるからとか、どうでもいいんです。

これは僕の商品作りにも同じ。

流行ってるからとか、売れそうだからで作ることは皆無です。

自分が必要だから、欲しいから作る、が基本です。

シンプルなことなのに、実際、それでものを作る人、って言うのを僕は自分以外に業界で見たことがありません。もちろん、作ってるふりする人はたくさんいるけど。もちろん論外。僕が見たことない、と言うことは、それだけ「簡単ではない」と言うことです。

このコートも同じで、作り手は明らかに着る人を選ぶ、たくさん売れる服ではない、と言うことは100も承知だったと思います。

コートに見え隠れするそんな強気な姿勢も好きです。色々勉強になります。

京都では、夜、ホテルで久しぶりに泳いだりもして。

京都は雪が降っていて当たり前ですが「寒い」です。これ実は温水ではなく、ちゃんと温泉、とはいえど、その水温は35度くらいどころか、実際は30度程度だったので、寒い寒い。40度にしてよって感じ。でもアシスタントたちは皆若いので、非日常な冬にプール、と言う遊びにはしゃいでました。

はしゃいでないでまだ仕事やで、インスタ用のストーリー撮影して、ブログ用に写真撮って、とやるべきことはとっととやらせ。

僕も星空見ながらスイミング。

今年一年、本当にヨーロッパに1度も帰ることなく僕は日本で仕事仕事仕事で働き通しました。それが僕の2021年。

何もかもが仕事で埋まってしまった1年でしたが、僕は大満足です。

インスタなどで、多分経営者で、よく遊びよく仕事しろとか言う人がいるけど。嘘だと思う。

遊べるわけないやろ。

僕はそれらの社長さんみたいにゴルフもしないし、酒も飲まないお姉ちゃんとも遊ばない。

また遊んでる暇などそもそも、ない。

京都は、そうゆう僕を、そっと受け止めてくれるような都市だと勝手に思っていて。

「そんなお下品なことせんでよろし。ゆっくり過ごしておくれやす」

みたいな。

いよいよ、2021年が終わりを告げます。

さあ来い2022年!

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