眠れない夜

今日はオンエア。

15時というあまりいい時間帯ではない枠で、僕だけで一人ミックスショー、ということで緊張してるのだと思います。

15時の枠で、一体予算はいくら積んでいるのだろう、と思うとドキドキするんです。

QVCでは、Jさん予算、と呼ばれるものがあって、その時間通常の予算設定を、僕がゲストとなった場合に予算自体が跳ね上がる、という現象をそう呼ぶのです。

お客様にとってはいいことなんです。予算が上がるということは、在庫の積み数が増えるということですから、在庫をたくさん準備してるってことだから。

とはいえ、僕のショーは実際、開始して2分で売り切れ、とかオンエア前にすでにソールドアウト、とかすでに何度も経験してきてるため、在庫がたくさんあっても「買えない」というお叱りもいただきます。だから在庫をたくさん準備してる、と言ってもピンとこないかもしれません。でもいつも本当にたくさん積ませてあります。この在庫が怖いんです。残ったらどうすんの?という。

僕の場合、本当に番組予算自体がいつも高いんです。ちょっと待ってよ、と思うこと多すぎて、最近は周りも感覚が麻痺してるかと思えるほど。

そこで文句を言っていても仕方ないため、僕はひたすら一生懸命になるわけです。

別に口が上手いわけでも、説明が上手なゲスト、というわけでもない僕が、高い予算をクリアするためにどうするか、というと。

直球勝負です。自分の商品が多いので、自分がコンセプトから考えて、商品の企画提案をして全部僕自身が本当にプロデュースしているので僕が一番わかってるわけですね。だから商品のことを一番わかってる人間がガチで話す、わけです。

僕は、名前貸ししてるだけでも、自分が作ってもないのに自分が徹底的にこだわって作りましたとかいうタイプでもないのです。ジェイさんめんどくさいわと言われながら、本当に最初から最後までプロデュースしてるタイプです。

qvcの僕のショーの醍醐味はきっとそこだと思います。

商品を知り尽くした本人が、作りたいものを作って、本人の言葉で生で伝える、というのが最もエキサイティングな部分でしょうか。

また僕の場合は、衣装やパッケージなど商品自体以外のところへのこだわりも強いため、雑談や話の内容含めてショーはショー、画面に入る全てに細かい神経を使っています。

qvcで生放送に行くまでの商品開発も大変ですが、ショー自体も大変です。でもいつもたくさんのスタッフの皆さんに助けられて、またqvcでの僕の唯一の楽しみフロアスタッフに嬉々として隙あらば楽しいセクハラを繰り返しながら僕は厳しいオンエアを嬉し楽しく乗り越えられています。

何より、たくさんのお客様が助けてくださっていることが僕の心に響きます。qvcのお仕事で楽しいのは、自分が本当に欲しいこだわりの商品を作れる、ということ以上に、今はこうゆう人様との繋がりがあるってことでしょうか。

人に感謝する気持ちって、人を間違いなく強くするんです。

それはそうと以前qvcのサイトで、ゲスト募集、広告が出ていて、質問欄に「全くの未経験者ですが、大丈夫ですか?」みたいなのがあってqvcの回答が「ゲストとして売るためのノウハウはトレーニングがあって、qvcの教育担当が教えるから大丈夫」みたいな内容のことが書かれていた時、ほんとそのトレーニング僕にも受けさせてと思いました。

そんなノウハウあるんだったら本当に知りたいからです。喜んで行ったるわ。

僕は地味に、我流で一人オンエアリハーサルを夜な夜な1時間時計で計りながら何度も何度も繰り返してきました。未だにお恥ずかしい話、TSV初回の0時が終わってから、ホテルにシャワーに戻った際に(4時間くらい、次のショーまで時間ができる唯一のタイミング)寝ればいいのに眠れないから一人で次のショーのための改善点や確認リハーサルをやってたりするんです。お客様からのインスタのDMを見ながら、このあたりもう少し説明しないと、とかきゃーこれはさすがにオンエアではお答えできない(薬事に触れる)とか一人で夜中のホテルで盛り上がる男 J.ノリツグ パベル ホルスト 29歳。

僕が宿泊ホテルはマンハッタンやニューオータニにしてとクライアントにお願いしてるのはぶっちゃけ好きなホテルだから、とかじゃ全然なくて(僕が好きなのはペニンシュラホテルだけ)この2つのホテルがqvcを部屋のテレビで見れるんです。0時の回のオンエアの録画放送を繰り返し見ながら反省しつつその前で本人がまた次の朝用にリハーサルしてるという結構シュールなことが常々繰り返されております。

眠れぬ夜でも、朝は来るんです。

朝が来たら、にっこり笑って、プロの仕事をするのです。

フロアスタッフのMくんのパキパキのお腹を今日触れることを夢見ながら、少し僕は眠ります。Sくんも出勤してるといいけど。

15時、元気にお会いしましょう!

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