母のダメ出し 笑  そして衣装の話

コンバンワ。Jゴルゴです。(先日インスタにアップした怖い顔の僕にお客様がつけてくれた呼び名です)

70代半ばとなる僕の母親は、生放送をいつも楽しみに見てくれていますが、ショーが終わるたびにダメ出しの嵐。

先日のアミノのオンエアの時は「あんたお客様に向かってタメ口はあかんわ」「なにビーチサンダル履いてるん?テレビやで失礼違う?海でも行くんか」

ありゃりゃ。

母からのラインの長文ダメ出しにショーの合間合間にドン引きするのですが、さすが我が母というか。彼女は世代的にもちろん少し古い考え方です。古いのが悪くないです。保守的、と言いましょうか。世間体もものすごく気にする世代なのかもしれません。

彼女の中ではきちっとスーツにネクタイして、というわけですが。スーツを着ても僕はノーネクタイ。2本先日買って見たのですが、結び方がわからずまだつけたことがありません。kami高麗のオンエアでスーツを着る予定なので、そこでネクタイ閉めてみようかなとも思ってますがアシスタントに結び方教えてもらって。

母親の考えるお客様への敬意の払い方、と僕の考えるものは違います。

もちろん衣装で敬意を払うことは同じ考えですが、僕はあくまで敬意は商品力で示すことが大前提で、それぞれの商品やカテゴリーに合わせて商品やブランドイメージが高まるようにと衣装を仕掛けます。またテレビは基本エンターテイメントなため、時代に合わせて、時代を感じさせながらお客様の目を楽しませる、ということも衣装には必要な要素。いつも僕の衣装が楽しみ!というメッセージもたくさんいただくので、それも仕事です。

着たいものを着ればいいとか、ましてやフォーマルのルールや世間体に従うものではありません。

衣装の裏にはマスに出ることを選んだ人間としての確固たる僕の考えが存在しています。

コマーシャルの撮影などは「スーツでお願いします」という指定は入ります。あとqvc初期の頃は「シャツでお願いします」とqvc側から言われたこともあります。その頃はシャツなんて全く買っていなかったので、急いでサイズに合うものを探したのですが、見つからず、結局パリに戻った時にやっと見つけてまとめ買い。それで一時は馬鹿の一つ覚えみたいにシャツ、を着ていたのですが、途中でやめました。何も面白くないと気がついたから。

テレビはショー。ショーはショーなんです。民放でずっとお世話になっていたからこそ、余計僕はそのあたりこだわるのかもしれません。20代でデビューした頃から、出演料より衣装代の方が高かろうが気にしたことはありません。ここは僕が貫いて来た僕の美学であり、僕のこだわりかつ、自分を安く売らない戦略です。テレビ以外の仕事でまた頑張ればいい。

お客様にその時代を感じていただきながら、時代の象徴でもあるその商品をご紹介する。ある意味買い物はエンターテイメントでもあり、今、という時代を買うことでもあると思います。そして何より、お客様は「今」の自分を買うことになるのです。

先日のアミノの衣装はDMでも大変ご好評いただき、また関係者からの評価もよくてやってる方も楽しかった。衣装のコーディネートをブログで紹介してとか、僕のおしゃれのレシピを教えて欲しいというお声も最近はたくさん頂いています。今後はそうゆうのも必要かな、とアシスタントのやる気を見てても感じます。そういえば先日、オンエアの際、ゲストのメイクアップアーティストのひかるさんとスタジオですれ違い「どこのモナコのセレブかと思ったわ」と。「あれジェイさんパリじゃなかった?モナコ?」と楽しいお話をいただきました。彼女はとても美意識が高くて、髪の毛のカラーもご自分でやられてる、と聞いてびっくり。そのブリーチに耐えられる強い毛根が羨ましい!と思いながら楽しいお話を聞かせていただきました。当日彼女はご自身の白い肌にお似合いのサーモンピンクのジャケットでした。そういえば、ナビの石橋さんも、朝9時の初回のデビューショーでは僕のサプリの箱の色に合わせたピンクのシャツをジャケットの下に着て着てくれてましたが、みなさまお気づきでしたでしょうか。彼は意図的に合わせて着てくださいました。わかってるねーという感じ。

僕の場合、少し前までは、衣装は消え物なんです。基本1度着たら2度と使えない。でも、サステナブルやエコが叫ばれるようになって、僕もたとえ衣装でも着回し、や使い回しを意識するようになりましたが、それでもテレビではわかりやすいデザインの場合は、まだ数回が限度でしょうか。そのあとはブログやコマーシャル、写真撮影の際に使えるように一定期間保存されるだけ。なんでもない黒のスーツとかは、抵抗感なく何度も着ることはできます。今後はエコの問題もありできるだけ着回しは考えるようにしています。靴は何度も使い回しができますし。

衣装で大事なのは、やっぱりメンテナンス。靴もサンダルも綺麗に拭いて、次のオンエアまで寝かせます。ジャケットやシャツはすぐに専門のクリーニングへ。靴は僕は磨きや時に丸洗い、靴底の張り替えや裏張りもこまめに専門業者に頼んでいます。

衣装を丁寧に扱うことは、そのまま自分のショーを大切に扱うことになります。またそれらは全てお客様への敬意、にも繋がります。

そして私服を丁寧に扱うことは、自分自身を丁寧に扱うことだと思うので、それも全く同様に大切なこと。

お客様もぜひ、靴底が擦れてないか、ボタン付け直しやどこかお直しが必要な服はないか、クリーニング出した方がいいものはないか、今一度見直してみるのもオススメです。もう洋服は数はいらない時代です。似たような服ばかり着ていても全然いいんです。量より質。質の良い服をベースに時々流行の匂いがする、ワンシーズンだけ楽しめばいいわ(特に夏物)を混ぜながら「今」の自分をフレッシュに自分らしく表現していってもらえたら素敵だと思います。

じゃ、最後に先日の衣装を紹介します。僕のレシピはこう。

まずは、その日の主役になるメインのアイテムを決めます。

この日は、全身美容サプリでもあり、筋肉サプリでもある僕の新商品だったため、コスメでもない、kami高麗でもない、食品のオンエアでもない、方向性にすることに。筋肉サプリということもあり、スポーティ、ということをキーワードにしました。ただし、質の良い僕のサプリを紹介する以上、安っぽい子供っぽいスポーティはNGです。ここは慎重に選びます。

メインアイテムにしたのは、カジュアルなブルゾン。極薄のコットンで、季節的にもオッケー。私服では絶対ありえない僕は嫌いな柄物というのも、衣装ならあり、と許せました。僕が実際来ていたのは、これです。

メインが決まれば、あとは簡単。絶対に無地、そしてどこまでも無難にまとめること。メインがこれほどうるさいので、あとも凝ってしまうとおめでたい人になるだけ。品も無くなります。

ボトムはあえて明るい色のベージュ系をチョイス。ボトムは全体の印象を大きく変えるほど重要なアイテムなので、徹底的にシルエットにこだわって常に選ぶようにしてます。あえて上のグレー系とのブルゾンとは相反する色をチョイスしたため、つなぎとなるインナーは白一択です。無地の白、これで繋げば、グレーとベージュという微妙な色合わせも難なく決まります。グレーとベージュのニュアンスカラーの相性の良さ、はパリで暮らすようになってから覚えた大好きな色合わせです。ただ下手すると途端に老けるぼやける色合わせでもあるため、白でパキッと若さを出してつなぐことは必修。白のインナーは清潔感もキープするため、テレビや写真撮影の際は、非常に便利。普段は白は光を反射してしまうので、紫外線が怖い僕には全く縁の無いカラーアイテムですが、衣装としてスタジオのライトならオッケー。白いティシャツは生地が安っぽく無い、首元が丸首で詰まってる(よりスポーティに見えるから)にこだわります。また白いティシャツは、おろしたて感、もすごく大事。

そして足元は、上を重ね着してしまうため重たさが出ないよう、またリラックスした頑張りすぎない抜け感が欲しいため、あえてのサンダル。パンツの色と同系色にすることでうるさくなるのをおさえ、ついでに足も長く見えます。これがその先日履いていたサンダルです。

はい、これが今回の衣装の僕のレシピでした。このブルゾンは次のショーでもボトムスを変えて登場させる予定です。

サンダルを脱いでびっくりしたのは、僕、やっぱり生放送で相当緊張していたということ。汗がすごく出たらしくて、サンダルが汗を吸って革がシワシワに。

こうやって、僕の衣装も思い出と歴史を刻むのです。

僕の商品と共に、僕の衣装やトークなど、全部を丸ごと皆様に楽しんでいただけてこそ、それは僕の納得する仕事。またプロの仕事となります。ショッピングを超えてショッピングがエンターテイメントに変わる境目はそこにもあると僕は思っています。僕はそうゆう姿勢で常に出演させていただいています。いい商品ができたからそこで終わりじゃ無い。

伝わるかな?伝われ、と祈りにも似た願いを込めて。

さて、次のオンエアは23日、いよいよ僕の新しいバージョンの万能ジャンが新発売されます。

そして24日お昼頃からインスタライプ。朝倉さんとともにお届けします。そのあとそのままコマーシャルの撮影。

そして26日深夜、というか正確には27日、キングオブサプリ、僕のJ’s kami高麗のTSVが。

ぜひ、お見逃しなく!

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