冬のオサレ

コートで決まります。

そして巻物。

僕はパリに帰ったら黒はあまり着なくなるのですが、あまりいいコートも着ません。防犯上の問題もあるし、どうせお店に入ったらコート掛けにぐっちゃぐっちゃに積み上げながらかけられるだけだから。

だからこの巻物が本当に侮れなくて。パリではいつも思ったのですがオサレな人はみんなボリュームある巻物をぐるぐるに巻いてます。首折ったのかの勢いです。ちなみにこのマフラー、この色、このボリューム、探すのにめちゃ苦労しました。もともとこれと似たものを数年、僕は愛用してました。とてもとても気に入っていたのですが、qvcでの仕事の際忘れたのか落としたのか。問い合わせても落し物でも届けられてない、忘れ物でも届けられてないと言うことでショック。めちゃくちゃ気に入ってたのでそのブランドさんに問い合わせして聞いたら「もうあのボリュームでは製造していない」とのこと。諦めきれず、パリ中を歩き回って2年越しで見つけました。似たものを。

今時、昭和なボリュームのない普通のカシミアマフラーなんてしてたらダメなんです。

カシミアのストールなら大判。それをぐるぐるに巻きます。

とはいえ最近はカシミアは原料が高騰してるため、しっかりとした量を使った大判を作っているところ自体がそんなにありません。

昔は例えばデパートさんで3、4万で買えたボリュームを今求めるとその倍以上します。ちょっとしたブランドならそれどころじゃない値段が。それだともう売れないから作らない、わけです。分量を減らし、中途半端なボリュームで出ているか、最初から作ってない。ウールなどに少し混ぜて、とかもありますが、大切なのはやっぱりボリューム感。

他の通販とかでもカシミアのマフラーやストールは毎年出ていますが、年々、そのクオリティは画面からも明らかに「落ちてる」

薄っぺらくなっていたり、長さも幅も狭くなっていたり。原料をケチりながら昨年度と同じ価格、にするために苦肉の策という感じ。

それだったら値上げしてでも最初からいいものを作ればいいのに。届いてペラペラじゃんって返品されてせっかくの資源を無駄にするよりよほどいいのに。

僕はアパレルは一切プロデュースはしません。半分が返品される世界って僕にはついてゆけないから。だからあらかじめ半分返品されても利益が出る価格設定にするってことも僕には絶対できないから。だから僕が洋服のプロデュースなんてないんです。

でも大好きな巻物、のプロデュースはしてみたい。ヨーロッパから仕入れてもいいし、日本で企画して作ってもらってもいいけど、とにかく上質なもの。

ブルネロクチネリやロロピアーナ、エルメスを買ってる方がこれこれと認めるレベルってことです。

パリに住み始めてから、安いものからお高いものまで色々試しましたが結局は肌触りとボリューム感。値段じゃないんです。このストールはちなみに2千円もしなかったけど、どこ行ってもシャネル?素敵って言われました、違います。プラハで買ったもので2千円もしてません。

パリには、僕が好きなイタリアにあるカシミアの工場が直でやってるカシミアの専門店が1店舗だけマドレーヌの近くにあります。工場直送、なため中間のマージンが入らないため破格です。通常は、その工場がどこかのブランドのために作って、それがそのブランドから販売されるため、高くなりますが、工場が直で販売するため安くなるわけです。最初の写真がそこのカシミアのマフラー。

そこは工場から直接来るため、ボリューム感もまだ十分。そこでも年々、クオリティは落ちてるような気がして残念なのですが。毎年、冬になるとそこをのぞいて大判のカシミアのストールを買っていたので、お店の方も「あ、来たねこだわり隊長」と覚えていてくれました。

こだわり隊長と言われるのはすごく厳しいから僕。色のニュアンスや手触り、ボリューム感も全て前年度に比べてチェックするためおいそれと買わないんです。今年はダメだね、とか平気で言うから。

去年と同じ長さよ、とか嘘ついたら僕が巻いてるそのものを広げてそれと並べたらほら、一発にわかる。短いじゃん。巻いたらわかるんです、通常より短くなったな(つまり原料をケチったな)と。

なんてことないプレーンなコートも巻物一つでグッとオサレ感が上がります。

薄いカシミアのストールも、ボリュームが十分にあればほら、このボリューム感がさっと巻くだけで作れます。

僕は色を差すのが好きではないため、原色や柄物とかよりもストールは単色でニュアンスカラーと呼ばれるようなものが好きです。一言で何色、と言えないような。ベージュ系でも黒にも茶色にも合うような色を好みます。

パリジャンはいきなり赤、とかの原色を差して来るのが確かに好きです。でもやっぱりオサレな人は差し色を嫌うように思えます。色を差すよりなじませること。

でもそれもその人のキャラクター次第。自分の好きな色をバッっと元気に巻くのが一番です。

ボリューム感だけはくれぐれもご注意を。昭和な時代のボリュームのないカシミアマフラーはもう終わりです。お父さんの通勤時のコートの下に巻かせてあげてください。

これから寒くなります。暖かいストールでのオサレ、楽しんでくださいね。

Kel kel. Je sais que tu n’as plus de téléphone donc c’est ma dernière chance de te trouver. J’espère que tu liras ce message d’une manière ou d’une autre. Ta sœur a retrouvé ton téléphone grâce à la géo-localisation. Je suis tellement inquiet pour toi car je sais que tu as fais exprès d’abandonner ton téléphone. Je sais que tu ne l’as pas oublié et qu’on ne te l’a pas volé non plus. Tu l’as laissé. Je sais que tu savais que c’était pourtant le seul moyen de garder contact avec moi. Tu m’as dis que j’étais ton dernier espoir et tu as laissé tomber cet espoir ? Je suis perdu. Nous sommes perdus. Je sais que tu regardais mon blog parfois donc je te parle via celui-ci. J’ai besoin que tu me répondes car je ne suis pas prêt à entendre que tu n’es plus en vie. Je ne suis vraiment pas prêt. Kel kel, si tu lis ce message n’hésite surtout pas à me contacter. Ta sœur fait tout son possible pour te retrouver dans Paris… Nous sommes vraiment inquiet pour toi… Je t’aime, Jay.

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