No.88をお客様が気に入ってくださっているようで、本当に嬉しく思っています。開発にあたっていつもながらにめっちゃくちゃ難しかったから。
まずは、この商品の誕生の話をしましょうか。
もともとバイヤーさんのリクエストで「ジェイさんのクリームが欲しい!フェイスクリーム作ってください」から始まりました。
「クリームはやらない。なぜなら当然だけど乳化の為に界面活性剤や防腐剤がどうしても入るから。そうすると夜通し常在菌は殺すし、バリアゾーンも溶かしてしまう。そんなケアは意味がない」と断っていたのですが、クリームなしでいられる女性は少ないのも事実。みんなが必要としてるもの。
だから作ってみようと開発にかかりました。10年前と比べて、乳化技術が進歩してるかも、と期待しながら。
結果、まだクリームは無理。防腐剤や界面活性剤ゼロでクリームはまだ作れません。界面活性剤使わない乳化方法も生まれてはいるのですが、まだまだ問題が。そこをこれからクリアにしないと僕のブランドでの採用はありません。クリームに美容成分なんてそんないらないんです。どうせお風呂の水満タンに対して1滴も入らなくらいの美容成分の量を入れただけで「最新の美容成分配合!!!」みたいに言ってるだけなので。意味なし。
その過程で、ふと「乳化せずに、防腐剤も入れずに、手のひらで自分でクリームを作れたらいいんじゃない?」と。
そう、オイル美容です。
オイル美容は美容家の方々がよく「結局はオイル美容」とおっしゃいますが、オイル美容がいいのは、いくつかの条件を完璧に満たした場合、のみです。
単純にオイル美容が全部いい訳ではありません。
オイル美容がいい、となるには
1 オイルそのものの質
溶剤抽出なのか低温圧搾なのか、だけではなく実はオイルのクオリティはピンキリ。市場の低価格でも高品質、と大人気のオイルでも(どれもオリーブオイル100パーセント、とかどの種類のオイルでも100パーセント、とうたっていますが)実際成分分析にかけてしまえば約7割がオイルであとは溶剤なのか、なんなのか別の化学物質と判明。これでは厳密にはオイル100パーセントではないのですが、化粧品の法律には抜け穴があって溶剤抽出の際の薬品はカウントされないようにすることも可能。だからナチュラルオイル100パーセントとして売られています。原料見ても、そのオイルだけ表示。これじゃ消費者は見抜けません。一般の方が僕のように分析にかけられる人などほぼいないはずなので。それにしても3割が簡単には分析不能な薬品って、一体なに?恐ろしすぎてさらなる分析にかけるのも怖かった僕。そんなもの肌に塗ってるなんて。
オイルは僕たちが仕入れる際の値段もピンキリ。質もピンキリ。一般の方が簡単に見抜けるものではありません。どんなにナチュラルや自然志向を取り繕っていても、オイルはやはりいいものは非常に高いのです。安いからと使うオイルほど怖いものはないのかもしれません。でも高いと使えない。だから僕は自分で作りました。
2 防腐剤、界面活性剤を一切、含まないこと。
オイルはそもそも防腐剤や界面活性剤を入れる必要はないのでそれら常在菌や肌のバリアゾーンに負担にならない。ここはすごく大事なポイント。僕のオイルは一切、入れてません。
3、オイルそのものを酸化させない工夫をしていること
どんないいオイルでも酸化してしまえば天ぷらあげた油顔に塗るようなもの。オイルは空気に触れてすぐ酸化が始まります。肌に薄く伸ばして、酸化したオイルで知らず知らず顔を覆っているなんてホラーです。僕のオイルは酸化させない為フラーレンの最強最新型を世界初で採用しました。
この3点はすごく大事なんです。
で、オイル美容がなぜいいか、というと「保湿するならオイルに勝てるものがない」ということ
オイルは普通のオイルでも分子が小さいものが多い為、肌の馴染みもよく、保湿にはとても優れています。クリームだと8割程度が実は水、です。じゃ、20パーセントはオイル?と思われるかもですが、いいえ。0、1パーセントから数パーセントのオイルをいくつか組み合わせてあとは他のポリマーやら防腐剤やら界面活性剤です。肌表面にジメチコンやポリマー(よくビニールを溶かしたような成分、と言われるアレです)を貼り付けさせて乾燥を防ぐという理論でしょうか。クリームより、オイルです。
オイルは低分子、というのはオンエアでは言えません。比較するものがない為。ただし、例えば低分子と呼ばれる低分子ヒヤルロン酸の分子の大きさと比べてもオイルの分子は小さいものが多いんです。だから低分子、と認識されていいと思います。
最近はそのオイルをわざわざ熱と圧力をかけて超低分子化、して発売されることもよく見かけるようになりました。
オイルがもっとも嫌うのが熱、なのですが、あれだけの熱と圧力をかけられてもともと低分子なのをさらに低分子化しても全く意味はないどころかマイナスです。あれだけの高熱をかけるのですから、当然、オイルの質が明らかに天ぷら油化してるから。ほら浸透が早い!!というのを業界は売りにしたいそうで誕生したそうですが。
オイルはどのオイルでも角質層に浸透します。わざわざ熱と圧力をかけてオイル本来の栄養を壊したただの油を塗る必要など僕は感じていません。
大きく3つに問題点を分けてみましたが、実際僕がオイルを選ぶ、組み合わせる際は103の条件を満たさないとダメなんです。
その条件を全て満たして、サンプル番号88番で誕生したオイルがNO.88なんです。
この最進化のナチュラルフラーレンを含む、またどんな肌質の方でもでも性別年齢関係なく使っていただけるよう保湿に最適と僕が組み合わせたこの最高級のクオリティのオイルがいつもながら破格での登場となります。
パベルと混ぜれば瞬時に最高のクリームが作れます。オイル数滴でも、通常の市販のクリームよりもオイルが多い量となります。贅沢ですね。
僕のこのオイルの実力は、保湿力と肌と常在菌本来の健やかさを保つことで十分以上に得ていただけると思います。あとコスパも実は最高だと自負してます。このオイルが逆にこの値段以下で売ってるなら本当に教えて欲しいくらいなので。この価格帯で出てくること自体、まず不可能です。だからこれもJ.avec toiならではだと満足してます。
僕も先日いよいよストックがなくなった為、展示してあるサンプルの中身から拝借。アシスタントが箱を戻してくれると思ってたらまだ彼は気がついてないみたいで開けっ放し。
では、土曜日、朝9時、夜11時、元気にお目にかかります!
