セミの鳴き声が消え虫の音に。
夏が終わった、という感じ。ただし、蒸し暑さ健在。昔は秋、があったんです日本。今は、夏、そして急に冬が来るという感じ。秋が完全に消えてる感。
さて、今月はガイド誌をご覧いただいたお客様おわかりのようにまたえらいことに。
24時間TSVがある月なんですね。しかも僕、24時間TSVの前日にも前夜祭でもショーがあるため25時間TSVやんみたいな感じ。
このTSVの前夜祭が面白くて、初の本人のみのミックスショーなんです。つまり、カテゴリーをまたいで僕の商品が登場する1時間番組ということ。
ヘルスと食品はカテゴリー違いで通常、同時にオンエアは絶対ないんです。それが今回、僕の食品もヘルスの商品も同時間内に買えるという新しい試みだそうで。
衣装がそれぞれ違うため、生着替えやってくださいとかリクエストいただきましたが誰も見たくないだろうということで今回は脱ぎません。
まあ、そのうちボディローションの告知あたりで脱がされそうですけど。あらかじめ言っときますが、僕は脱ぐと多分お客様びっくりされると思います。僕は色白くてすごく細い人、というふうによく言われてますが実はとても筋肉質。カメラマンさんや前の奥さんからはよく僕は絶対脱いだほうがいい、と言われ痩せっぽちのイメージで損してるんじゃないかって。いいえ僕的には中性的なイメージでめちゃ得してました。いいも悪いもテレビ業界っていうのはキワモノしか残れないんです。普通じゃつまらないから。みんなそれぞれのキャラを演じる世界です。僕は実際は普通の男で筋肉質。今後はここも逆手にとって色々展開を考えています。今まではいろんな契約上やイメージ上、中性的なイメージを保つことはとても意識して来ましたが、もうそろそろ年齢も年齢だから、中性的なイメージはもういらなくなって来たように感じてます。J.avec toiがあるので急に男っぽい路線には戻りませんが、少なくとも他では中性的感は捨てて素の自分で展開ができそうなので、それは楽になります。
僕はもともと坊主頭だったのです。それが楽で好きだったから。格闘技もやるし、特に長い髪は必要なかった。それがこの仕事を初めて一時は腰まである長さの髪でした。毎月必ず一日がかりでブリーチして、カラーリングしてもらって。頭皮が痛くなるのをこらえてほぼ金髪のような髪の色や、アッシュ系などの茶色に染めてもらっているのが数十年と続きました。QVCの最初の頃は金髪の巻き髪で出てたり、当時ヘアメイクはしてもらってなかったので、自分でアイロンで伸ばしてそのまま出ていたりしました。デビュー当時はビジュアル系料理研究家、とよく料理村から言われたものです。1年で消えるだろうと。25年、バリバリ持ちました。民放には出なくなったのは、知名度を上げてCMとか雑誌とか狙う必要が全くなくなったから。民放のギャラはどの局も番組も、芸能人枠とは違い、文化人は当時、ほとんど5万円でした。文化人の枠は売れてる人売れてない人関わらずそんな感じでした。当然衣装代の方が高くつきます。それでもみんな出たいのは、露出が増えて有名になればコマーシャルの仕事が来るから、です。撮影1日の拘束で大きな金額が動くからです。でもそんなのめがけて仕事なんかしたくない僕です。ほんといらない。
あるとき、キャシー中島さんとQVCのスタジオで偶然、お会いさせていただけた機会があって。キャシーさんは実物もあのまま、感じが良くて、とてもチャーミング。大先輩ですがすごく優しい人で僕も大好き。テレビと実際が全然違う方がほとんどの芸能界で、珍しいと思います。
「あなたの買ってるわよー」って話しかけてくださって。「でもあなた、そろそろ髪の毛、まとめなさい。qvc見てるお客様はみんな歳上だから色気はいらないの!」ってアドバイスをしてくださって。
それがきっかけでヘアメイクさんに頼むようになり、髪を一つにまとめての出演になっていたんです。
さすが芸能界の大先輩という感じ。アドバイスが的確なんです。見られる仕事だから、ということをよーくわかってるからこそ、さっと僕に絶妙のタイミングでアドバイスをくれたんだと思います。あのまま僕が気がつかず巻き髪で出ていたら、今のような展開もしていなかったと思います。
ほら、日本を代表する大女優さんの言葉。
幸せはいつもそこにあるものじゃない。自分で見つけにいくもの。
僕は今、新しい幸せを掴みにかかっているんです。見つけようって。とても前向きな気持ちになっていて。
そのためにはまず、素の自分に戻ること。
仕事は仕事で、しっかりと引き続き精進します。
素の自分と、テレビの自分。qvcでも普通に素の自分がどんどん出せるようになって来て僕はとても楽しい。
この2つの接点が結ばれた時、きっと僕の新しい幸せがそこにある気がする。
あっという間に今年もこんなに月日が経ちました。時代の流れも早い早い。
もう一度、気を引き締めて時代と向き合い、サーフィンのように乗りこなして行こうと思います。
「キワモノ」の鎧を脱いだ僕が裸で勝負できる時代が来る。
そんな気がしててワクワクが止まりません。
それと、過去頑張ってた自分に感謝。よくやり遂げました。
人に歴史あり。
僕の歴史は、僕が好きなように作ります。