日焼け止め。J.avec toiですでに完成していて、今、6ヶ月間のテストに入ってます。紫外線防止効果であるSPFやPAの数値を徹底的に調べ、また肌への負担がないかなども徹底して調べています。
なぜこんなにやるかというと、日焼け止めは、大手さんはまずSPFやPAは検査機関でやってるのですが、そうでないと割と適当に表示してる場合があるからです。それが僕は許せない。
僕も騙されたクチだから。
市場で、ものすごく肌のこと考えてますみたいな日焼け止めがあって。実際使うと、僕の肌で反応しない!喜んで数年使っていましたが、ふと検査機関にその日焼け止めをかけて測定してみたら、表示ではSPFは非常に高く、PAもプラスがたくさん並ぶ表示でしたが、実際の検査結果はSPF10にも満たない、ということでした。
訴えてやろうかと思うくらい腹が立ちました。SPF10もないって、その日焼け止めの嘘の高いSPF表示を信じたばっかりにまんまと僕は紫外線の餌食になっていたのです。しかも数年間。
今もそれは普通に売ってます。大人気UVとして。
肌に負担が少ないのは当たり前だったのですね、ほぼ普通のクリームで紫外線防止効果などないようなものなのですから。
本当にひどい。検査機関の方曰く、実際SPFとPAの試験で合計70万円ほど日本だとかかるため、試験をしないで適当に書いてしまうメーカーも多いのでは、ということでした。大手さんだと、ライバル会社が買って、測定したりするため、まず大手は検査機関にかけているだろうという話でしたが、そうでなければ確かに誰も検査機関にかけたりしないから消費者はわからない、つまりバレない。
今回はたまたま僕が自分の日焼け止めを作る際、なぜこの市販のUVが僕の肌で反応しないのかを突き止めるため検査機関にかけていたため判明しましたが。
これも一つの化粧品業界の闇です。
どれだけの女性が今もなお、表示の数値を信じてまんまと紫外線の餌食になっているかを思うと本当に腹が立ちます。
僕はそのような「間違い」があっては絶対にならないと思っているので、しつこい検査とテストを繰り返してます。
この検査の途中で、うちの関係者から「美容成分を入れてはどうか?」と提案を受けました。賞をとった美容成分などが僕は使えるようですと。
速攻で却下。
素人じゃあるまいし。
いいですか、日焼け止め、はどんなブランドのものであろうとどんな値段のものであろうと、ぶっちゃけもっとも肌に負担を強いるもの、なんです。紫外線を防ぐために、様々な化学成分を総動員しているものですから。ノンケミカル、なんてちゃんちゃらおかしいわ、という感じ。
そうぶっちゃけ、日焼け止めの負担をとるのか、紫外線の負担をとるのか、の選択なんです。紫外線の負担の方がやっぱり怖いから、仕方なく、日焼け止めは「仕方なく」使うわけです。日焼け止めそれ自体が肌にとってはある意味「脅威」なんです。他のどのメイク用品よりも。
だからそもそも、日焼け止め、は絶対に絶対に「肌に浸透させてはならない」んです。肌には絶対、浸透させてはいけないものです。肌表面に止まらせて紫外線だけしっかり防げばいい。また塗ってる間肌をいためることなく、かつ、肌を綺麗に見せて欲しいものであって、間違っても美容成分を入れて作るものではありません!!!浸透させてどうするんじゃ?
美容クリームじゃあるまいし、何が「美容成分を入れて」じゃ。
浸透させたら絶対にあかんのじゃ!!!!それが日焼け止めってもんじゃ!!!!(怒)
多分、美容成分を入れるのが現在の日焼け止めの主流のため、消費者の方も「うわ、美容成分がたっぷりの日焼け止めなのね!」と勘違いして喜んで買ってもらえるため、業界側としてはとにかくキャッチーな美容成分を日焼け止めにも入れるように設計してしまうようですが。多分、僕の関係者もオンエアで「日焼け止めなのにこんな賞をとった美容成分が入ってるんですううう」って僕が紹介すればキャッチーでより売りやすくなるとでも思ったのでしょう。
繰り返しますが ありえへん。
日焼け止めを肌に浸透させるなんて「言語道断」ですから。そんな都合よく美容成分だけ浸透するわけじゃないで。化粧品は何を入れるかより何を抜くか、が大事っていつも言うとるやろ。安易に売りやすい、売れる化粧品作りに走ったら絶対あかんで。
本来紫外線さえなければ絶対に肌に塗りたくないもの、塗ってはならぬ、ものが日焼け止めです。
日焼け止めを作ってる開発者ならそれは皆知ってるでしょう。SPFとPAの数値が上がるほど、肌への負担が増えるという事実もよーく知ってます。
残念ながら、一般の方は日焼けに怯えるあまり、そのSPFとPAの数値のより高いものを好んで選ぶ傾向にあるのですが。
ぶっちゃけSPFなんて25超えて入ればどれも同じですわ。
僕の日焼け止めが発売になったら、この3つはお約束できるようにしたいのです。
1 肌への負担は極限まで抑え込む努力をしました。
2 当たり前ですが、紫外線はちゃんと防げる設計にしました。
3 塗ったら、白塗りお化けのおてもやんじゃなくて、肌が少しでも綺麗に見えるようにしました。またどなた様もささっと手早く指で毎日気持ちよく綺麗にさっとぬれるようにテクスチャーにもこだわりました。
とてもシンプルなこの3つの目標ですが、実際この3つを揃えるのは「至難の技」でした。
え?この3つ揃ってるのもう出てない?って思ったお客様。開発者の目から見ると、市場にはまだありません。
UVクリームの黒船が、J.avec toiからもう少しで発売になります。
この夏は間に合わないのがほんとごめんなさいですが。
uvケアは1年中なので、しばしお待ちくださいねー。
箱と容器が先日決まりました。
J.toiだから高いんだろうなぁ、というお客様の気持ちをくんで、びっくりポンの設計に。防腐剤を極限まで減らしてるので、小分けにしないと持たないこともあり、もともと一箱に3本セット、にする予定でした。その3本セットの1本一本の大きさが、原価率を考慮した予定の大きさから無理くり変更し、さらにお客様がおおお、大サービスやなジャイさん、と思ってもらえる量にしてあります。この防腐剤量では限界の容量まで引き上げてのお届けです。
これが僕にできる精一杯。
喜んでもらえたらいいなぁああ。