パリに住み始めてはや10年近く。
その間に、フランス人と結婚したり、またフランス中を仕事でレンタカーで巡ったり。仕事のやり方も大きく変わったり。
様々なことがありました。10年どころか、内容的には20年分、様々なことがありました。泣き笑い、いろんなことが。
パリに暮らそうと決めた時、僕は驚くほど怖いもの知らずでした。
なんとかなるさ。そうゆう感じで。当時まだフランス語なんて「記号ですか?」レベルで。
現実はなんともならなかったけど 笑
今振り返ると、なんとかなるさ、ではなく正確には「なんとかするさ」の決意だったように思います。
誰も頼る人がいない、というのは、10代の頃東京に飛び出して来た時と同じでした。
まさか自分がまた30代になって同じことするなんて思いもしなかったけど。
いくついっても、僕の人生は「冒険」なんですね。常に、冒険していたい。
これでいい、とか、安定を求めるのではなく、常に何かに挑戦していたい、そう思います。
仕事も、プライベートも全部です。
僕はパベルの人生も歩いているのですから。精一杯この身体を使い切ってからいつか清々しく彼の元へ旅立てればいいなと思っています。
フランスが僕に与えてくれたのは、思いの外大きい。行動範囲を大きく世界へと広げたのは、フランスですから。
子供の頃、僕の前世がフランス人だった、と言った人が2人いましたが、今思えばまんざら嘘じゃなかったのかもしれません。フランスに初めて来た時「ただいま」と感じたのは今もはっきり覚えてるのですから。
人生は不思議。僕は「今しかない」とフランス各地を周り、各地で様々な体験をしました。芸術や日常の美しさに、何度心が震えたでしょうか。
今しかない、のはほんとそう。
過去を生きるわけでも未来を生きるわけでもない。今、なんです。
だから常に今しかないと思っている僕。
過去の栄光にしがみつくわけでもなく、将来の不安に怯えるわけでもない。
僕は今を精一杯生きています。
今やりたいことを、後回しにしないこと。できない言い訳、しないことなんです。
あとは変化を恐れない。
フランスは革命の国だとも言われます。
声をあげること。
子供の頃から、もともと怖いもの知らずの僕です。
そして今、声をあげることを学び。世界を相手に大きく動くことも学んだ。
僕の50代はきっと、20代の頃より断然楽しくなる。
僕はそう、信じてます。
皆さんも、ぜひ。