暮らしの中で僕が嫌いなのは、洗剤類。置いておくのも嫌い。

水回りに、もしいろんな掃除道具やらブサイクで妙にカラフルな洗剤ボトルが用途別に色々ごちゃごちゃしてたら、それだけでテンション＆運気も下がりますみたいな。

ってかどうして洗剤類のパッケージはあんなに毒々しくてブサイクなん？って商品開発をしてる人間だから言わせてもらえば毒々しくしないと誤飲の恐れがある、というのもありますが。それにしてもどれもほんとブサイク。もう少しデザインと色なんとかしてよ、と思いつつお店の棚を眺めてる僕。だから買わない。メーカーが恐れる通り、そもそも毒だし。

結果水回りには何もない、これが理想。洗濯も別に洗剤なくても普通の水で落ちるし。

 

僕が家で使っているのは、アルカリ水です。基本ただのアルカリ性に傾けられた水、ですから界面活性剤も含まれず、それ１本で家中どこで安心して掃除できます。残念ながらアルカリ水のパッケージもブサイクなのが多いため、詰め替え用のを買って、自分が別に用意したスプレーボトルに移し替えて使っています。

風水では水回りをいつも綺麗に、と言われるようですね。うちはおばあちゃんがそう言っていたように思えます。昔の人の知恵というか。

ただ僕が気になるのはそれよりもその道具やら洗剤。

トイレ用、お風呂用、床用、窓拭き用、台所用、何々用、と気がついたらカラフルでブサイクなパッケージが群れをなしてある、っていうのは絶対に嫌。

ってか本当にそれ全部、必要？お店で並ぶ洗剤をみて思う僕。

商品開発を手がける人間として言わせてもらえば、何々用と買いてるのはメーカーの戦略でそれぞれ買ってもらおうというだけで、実際の中身はどれもほぼ変わらず。所詮合成界面活性剤です。どこに使っても特に違いがなく（ただし、ワックスとか、カビ取り用とかトイレ便器用は別。違います）いちいち揃える必要は実はありません。

界面活性剤は肌にも環境にも悪いので、できればアルカリ水と、トイレ用、お風呂用、くらい３本あれば事足りるはず。どれだけの化学成分や界面活性剤が結果として川に海に流れていくのかと思うと、全世界が少し考えなければいけない時代だとも思います。

また、もひとつ言ってしまえば、住宅用の界面活性剤は、化粧品に使用した場合、全く同じ界面活性剤でも表記名が変わりえます。つまり、住宅用の界面活性剤とは一般のお客様は気がつかない。住宅用、って書いてるから住宅用、顔用、って書いてあるから、顔用の界面活性剤だと思ってる、ということ。住宅用の洗剤で顔なんか洗えないわ！って思いながら実は洗ってる、っていうこともなくはない、ということです。これ以上は言えませんが。

そう言えば、もしプロデュースできるなら家中どこでもこれ１本で、という物を超素敵なデザインパッケージで出してみたいです。置いていても絵になるような美しいオシャレなパッケージ。ノンケミカルで。肌についても全然平気、みたいなの。

ま、すでに市場にあるアルカリ水で家中どこでも洗えるから、わざわざ僕が作らなくてもいいんですけど。ただアルカリ水だとさすがにお風呂とトイレの中は大変なので、そこに微生物とか入れて作れないのかな。あ、でもアルカリで生きられる微生物の選定が難しそうだけど。それよりもさらに特別な水、が開発されたらぜひプロデュースしてみたいというか自分が欲しい。

 

生活空間から化学成分まみれの美しくないパッケージの製品が消えるだけで、その空間はすっきりとします。綺麗なエネルギーも流れる感じでしょうか。

水でいいじゃん。

暮らしの中の洗剤、当たり前に買ってる使ってる洗剤。使った後は最終的には川でしょうか海でしょうか。僕は自然や環境保護団体なども苦手で全く信用してないタイプですが、嫌いだからといって環境保護が必要ないとは思っていません。

僕の場合はほんと極端で徹底していますが。少しでも、考えるきっかけにしてもらえればなと思います。

その昔、ヨーロッパで界面活性剤の初期型の害が広がり（突然登場した界面活性剤は安くて汚れを簡単に落とすため、石鹸に代わり一気に様々な商品に使われましたが、その一方でひどい肌トラブルを引き起こした）その原因が界面活性剤とわかり、界面活性剤に少し改良が加えられ（現在使用されてるタイプ）ました。改良したもののその性質は変わってはいないのですが、その際に、その洗浄剤に対して問題を問いかけた科学者がたくさんいたそうです。

「その毒はそんなに必要ですか？」と。

まさに的を得た考えさせられる発言。

水拭きで住むところは水拭きでよくない？

 

ドラッグストアに並ぶ洗剤の山の中で、僕はそう思っています。

 

あ、久しぶりにトイレットペーパーがあるー。