パリ 美しい街

パリが美しいなんて。

もちろんそれはエリアに寄ります。犬のフンやゴミだらけじゃん、と言う方もいますが。

でも僕にとってパリはとても美しい街。

この街から学んだことは「美意識」です。

どこでどう写真を撮っても絵になります。どう考えてもこんな普通の道路で、って撮っても絵になる。

パリ自体がアートや美しさに溢れているのです。

またカフェも当然雰囲気があります。昔のように1日中カフェで過ごすなんて文化はもうありません。基本今となっては観光客相手なのでさっさと出てけ、と言う感じ。パリっ子、たちはカフェは高すぎで行かない。家で飲む。

スタバも一気に増えて、街中にありますが圧倒的に観光客です。

僕の好きなカフェはいくつかありますが、サンジェルマンデプレにあるこのカフェは好きでよく行きます。古い建物の中にある、なんてことないカフェですが、そのなんてことないのがオサレ。プラスチックは排除され、紙カップとかでもなく、水用にもちゃんとしたガラスのグラス、木のマドラーなどが置かれています。

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はい、僕は昔からずっと言ってますがプラスチックが嫌いです。

最近、嫌い嫌いシリーズが続いてるのですが、プラスチックが嫌い。

だから僕の家にはもう25年以上前からずっとプラスチック製品が極端に少ないです。

プラスチックは古びてくると傷がついて単純に汚くなります。でも、ガラスやステンレス製だとそれが味になる。古びても美しい。

この古びても美しい、古いものに価値があることはパリがいつも教えてくれます。

建物が古ければ古いほどその価値が上がります。アパートも古いほど家賃は高い。

日本は逆です。新築が重宝されます。

また日本では若いに重点が置かれます。女性が年齢を言いたがらないのはそのせいでしょうか。アイドルを見ていても「可愛い」が重視され、僕から見ると十代のまだ子供、に男性が群がります。そのせいでしょうか、女性は幾つになっても「かわいい」にこだわるようで。口癖のように何を見ても褒める言葉が「かわいい」だったりします。かわいい、が基準だからです。

パリでは可愛いよりもセクシー。成熟を求められるため、かわいい、には重点はおかれず。年齢を重ねた女性もモテる。バリバリ女性として扱われます。ワインと同じで、年齢を重ねれば重ねるほどいいとも言われます。

古いものが美しい。古いものに価値がある。

僕もパリに暮らして10年になりますが、10年前と今とでは明らかに僕は老けました。10年前は僕はどこに行っても女性と勘違いされ、パリの男性がよくナンパしてきました。本当にうざいな、と思うほど、さすがラテン系の男は積極的でした。10年経ち、僕の肌ツヤも消え、髪も白髪が増え、薄くなり。

10年前と見た目が衰えても、それでも女性と勘違いされ、僕自身まだまだモテてます。

僕には歳とともに重ねた知恵と自信があるからだと思います。

僕は結婚してるし今更モテようとか考えてはいないのですが。それでも声をかけられると嬉しいです 笑笑 男だとわかってびっくりされるそのリアクションも楽しい。

ん?なんか話がそれてますが。パリに暮らして、美意識がさらに強くなりました。

環境が人を変える。それは自分の家だけじゃなく、その地域、も大きく影響すると言うことで。美意識の高い街で暮らせることも幸せです。

パリで学ぶ美意識を、どんどん自分の暮らしや仕事に生かして行こうと思います。

年齢や性別にとらわれず、力一杯前に進むこと。

一歩踏み出す勇気と強さこそが美しい。

美は勇気。

今の僕には、その言葉が響きます。

僕の最後の日が来るその時まで、自分の美意識を高め、磨き、貫いて生きてゆこうと僕は心に決めています。

僕の最後の日、パベルが迎えに来るでしょう。その時に「やりきりました!」と胸を張れますように。

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