さようならこの香り。

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僕の部屋には、このリードディフューザーが欠かせませんでした。2011年にパリに住み始めてから、ずっとこのローズ、を部屋中に香らせてきたのですが。

こだわり隊長の僕が惚れ込んだ香りでした。が、残念なことに数年前にこの香りが廃盤になり、違う香りでローズ、が販売されることになりました。

パリの店員さんからこの香りの販売が終了になるけど、別のローズが出ると聞いて、そのローズを嗅いだけど、全然ダメ。

これじゃない。

その当時、パリ中の店を周り在庫という在庫を買い占めた僕。

日本にも在庫があればネットでクリック。しかし、その在庫、もすでに新商品のローズと入れ替わってしまいました。お店でもネットでもこのブランドのローズ、は存在しますが、僕が好きだったあのローズではなく、新しく発売されたローズなのです。つまり、もう存在しない香り。

ほんと秀逸でしたこの香り。販売が中止されたのは、勝手な想像にすぎませんが、やはりそのオイルが高価だったから、ローズの安い方に乗り換えたとかいう理由かもしれません。それだったら本当に残念だけど。値上げしてもいいから香りをそのままで生産し続けて欲しかった。

僕の暮らしに欠かせないものが、そろそろ僕の買い占めた在庫も尽きてきました。

この香りとお別れすることが悲しい。

そういえば、僕の香水。レシピもできていたのですが、製造元が難色を示して。儲けにもならないからやりたくない、ということで。数が多すぎるのも、めんどくさいし手作業が多いのにミスも許されないため大変だと。数十個、数百個くらいだったら、とか。それじゃ発売ができません。他の製造元ではそもそもその僕の作った香りの再現は無理。何度サンプルをやり直してることか。なんか、他の工場で作ると甘いんです香りが。僕は市場にあまた溢れているような、甘さの残るバラの香りは絶対に嫌なのです。

ずーっと粘っています。僕のこの香りで、発売したいから。

凛として気高くて、バラの花束を緑の茎ごとぎゅっとしたような香り。

 

この写真は、パリのアパートのシャワー室で撮ったものです。

低い雲が広がる冬の朝。外の空気は冷たいけれど、清らかで。顔を洗おうと洗面所に向かったら、窓からの光が美しくて、パリの古いアパートの空間でなんとも言えない表情をしてて。

美しい、と感じた僕は即座に日本のアトリエ用に買ったこれを並べて、写真を撮りました。

この美しい瞬間を、この香りで記憶できるように。

実際写真を見るたび、この香りを感じます。

僕の人生に、いい香り、は欠かせません。

 

このローズに変わる、いい香り、がこれから見つかるといいなぁ。

 

追伸です。

コンタクトページが復活していなくてすいません。もうしばらくお待ちくださいね。

またQVCのコメントにメッセージを寄せてくださってたりしてありがとうございます。全て読ませていただいて喜んでる僕です。

 

 

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