パリのノートルダムはご存知、火事で焼けて今は閉鎖されて修復中。
うちからすごく近いので、見に行きました。
唖然。こんなに大きく焼け落ちたなんて。かなり涙を誘います。結局何が原因で焼けたのかは謎のまま。フランス政府が発表するわけもないのですが。だって、テロで焼かれたとしたらフランスの恥。政府は徹底的にそれは隠すでしょう。
だからはっきりとした原因は発表されません。
いずれにしてもあの美しかったノートルダムは後ろの方を中心に焼け落ちていました。
前から見るとわからないのですが、実はこの後ろからすごくダメージを受けています。
前にもブログで書いてますが、ノートルダムパリは僕にとっては特別。世界中の結構な数の教会は訪れてますが、ノートルダムは別格。すごく素敵なんです。中も外も。素晴らしい芸術、という感じで。僕は無宗教なのですが、すごく好き。
パリに来た頃、毎晩のように一人で夜のノートルダムを見に来ていました。橋を渡ればすぐだったのですが、その橋でパフォーマンスをしてる人などがいて。そのバイオリンの音色を聴きながら、夜のセーヌ川をぼーっと眺めたりして。
人が作り出せるもののすごさを、ノートルダムでは感じ、パリの中至る所で人の作り出すアートの力に触れて。
パリは住むには最悪な街です。高いし、人は優しくないし、色々汚いし。
昨日も週末のデモにぶち当たり、警察がすごい数で道路を封鎖して、うちに戻るのも大変な思いをしました。
でもそうやって民衆が政府に対して強くNO!と示す姿勢は評価すべきだと思います。
焼け落ちてもなお美しいノートルダム。
本物って、こうなんですよね。偽物は古くなったらただのゴミ。でも本物は、古くなると深みを増して、なお美しい。傷ついてもそれが味になり、なお美しい。
ノートルダムを眺めながら、僕はそう感じてました。
僕もそうありたい。古くなってもなお美しいと見られるように。月日を重ねるのも悪くないと。
そうありたいけどなかなかそれは難しい。