クリスマスディナー

クリスマスは空いてるレストランが少なくて。

もう、どこも予約してないと入れないんです。

僕たちは予約なしでかなりいいレストランに飛び込み。案の定、すごい満員。僕たちの前に並んでた人も、「予約ありますか?」と聞かれ、みんな拒否されて出て行く。でもダメ元で「予約ないけど二人」と伝えるとフランス人の店員さんが少し考えて「ちょっと待ってくれる?20分くらいはかかるけど」と。よかったよかった。英語で話すと多分、同じように拒絶されたはず。

そのあとにきてた中国人観光客は、2人だろうと4人だろうと「ノン!」と言ってけんもほろろに断っていたので、本当にラッキーだったと思う。彼女は「予約してないなら今日はダメよ!テーブルは用意できない」っって英語で言ったけど、中国人の人たちは粘るんです。「待ってもいい?」って。そしたらその店員さんが「ノン!!」って結構怖い怖い。もう本当にひつこいって、フランス語で愚痴を言ってる。もちろん、中国人の人には言葉はわかりません。ってかなんで僕たちは待たせてくれてるのかは謎だけど。20分くらい待ってる間、ずっとそんな感じで。つまり、中国人しかこない!!!もうパリじゃないよねと言う感じ。ほんとすごいですよ。街に出てももう日本人はいない。全部中国。どのカフェ入っても周り全部中国の人たちだったりするのです。ましてやお店の中は全部アジア人。ミザエルは、ええっと、ここパリ???って。

そのレストランも中に入ると、インテリアも古きフランスで重厚感抜群で素敵。でももう全部、全部中国人。フランス料理の店ですが、ここ中国??と言う感じ。日本人どこー????

そこはエスカルゴの有名店で、料理研究家としては外せない店だったので、エスカルゴや、スープ、そしてステーキなどを注文。

エスカルゴはフランス人は苦手な人が多く。ミザエルも嫌いです。

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エスカルゴ。トラディショナルバージョンをいただきます。

スープはシンプルなクリームスープ。

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うーん、ぬるい!

ステーキはよく焼いてね、と言ったので(僕は血の滴る肉がだめ)史上最強に焦げていて、歯がたたないくらい。やっぱりこうきたか、と言うことで美味しそうなミザエルのステーキを(レア)写真に納めました。奥に少し写ってるその焦げたの、食べました僕。ただし、歯茎がすごく痛くなって。おかしいな歯槽のう漏じゃないのにっておかしくない、本当に固かったから。

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隣の席の若い中国人カップルは、オマールやオイスター、ステーキにエスカルゴにその他諸々と頼む頼む。ちなみに中国人客はみんななぜか20代。すごく若い人たちばかり。親の金、と言うこと。

ざっと計算して、500ユーロやな隣の席、ってミザエルと驚いていました。20歳くらいで、彼女連れて、500ユーロ以上のディナーを漁るように親の金で食べてるって、やはり品がないのかな。

ギャルソン達がフランス語で、ずっとからかってるんです。

もちろん中国からの客にはフランス語がわからないので、堂々と二人でからかってる。僕たちはそれ全部聞いてるから、すごくなんか微妙。

「お前、なんでそこの中国人のテーブルに張り付いてるんだよ?金目当てか?」「違うよ、ここの中国人の男が俺のことニタニタ笑いながらずっと見てるからさ」「チップ弾ませろよー」

って。

その中国人カップル、金もったカモにしか見えてないと言うことらしい。確かに全身グッチ、のカラフルないかにも中国人向けにデザインしました、と言う服だし、いいカモです、って顔に書いてある感じはするけれど。

こうゆうのを見ると、知性とか、品格って本当に大事なんだなぁ、と思いました。

お金持っててもバカにされるって、それは悲しいです。

難しいなあ。僕も同じようにカモに見えてるんだろうかって考えたりしました。

気を取り直して、デザートはクリスマスらしくbûche de Noël!

栗バージョンをいただきました。

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格を備えた男になろうと本当に今回、改めて感じました。

簡単ではないけれど頑張ろう。

 

それにしてももうパリは、フランスじゃないな。中国です。僕が暮らし始めた当時は、こんなにたくさんはいなかったのに、今はもう全部中国人でいっぱい。ほんとすごいね、チャイナマニー。どんどん征服されていく感じ。勢いが違う。昔はアジアといえば日本だったのですが、今はもう全然とっくにそうじゃなくて、中国。僕的にはちょっと寂しい。

日本の方がこちらに来ても、あまりパリにいるって気分はしないかもしれないですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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