よかった。ブラックボックス、本当にお客様の反応がいいので。

ブラックボックスは、僕からのクリスマスプレゼント、という意図で始まりました。J.avec toiの一周年でもあるので。つまり最初から採算は本当に考えてません。赤字に転んでもやりましょう、という意図でした。

だから世界一高い、ローズオイルを使用しました。ブルガリアンローズは高いといえど、僕の使用したのはその中のトップオブトップ、ですから間違いなく世界一高いオイルなんです。あまりに高すぎるオイルで、商社なんか挟んだらますますとんでもない値段になるため、僕たちはまさかのブルガリアに人を送り、直接輸入。

どうしてそこまで高価なオイルにこだわったか、というと、まずは、大切なお客様へのクリスマスプレゼントだから、ということ。また僕がバラの香りがすごく好きで、ものすごくもともといいオイルを普段、使用してる人間だ、ということ。部屋の匂いや、自分で作るボディクリーム。隣にきた人が必ず「どちらの香水ですか？」と聞くけど、それはこれらのバラの匂い。だからバラの匂いにはすごくうるさい。女子高生の使うコスメのバラの匂いや、お色気たっぷりのセクシー路線や、トイレの芳香剤のバラじゃない本物のばら。その匂いをお客様にお届けしたかったので。本物を知る人間としての、意地。

あと、世界一高い、というのはこれ以上のオイルはこの世に存在しません、というのもJ.avec toiらしいと思ったので。当然、香りもとても上品で、自然で、バラそのものを抱きしめた香り。嫌味がなくて、どこまでも品があって、綺麗な香り。当たり前ですが、人工感、ゼロ。

このオイルはわずか１ml程度で１万円とかで日本市場で売られてるローズオイル以上のオイル、ですから、金より高い、というのも当然です。工場には、社長さん手持ちで「マスク製造当日」に僕たちが「直接」ボトルたちを抱えて持ち込んで製造中、ずっと「立会い」機械への投入も社長さんが直接やるほど、厳重体制でした。間違っても一瞬足りともボトルから目も手も離すことはできません。誰かがすり替える、ということが十分、ありうるのです。これだけの高価なオイルですから、どこかに転売したら膨大な利益になるのです。また、他のオイルと薄められたり、指定量よりも少なくして、オイルをくすめる、という可能性も否めません。失礼な意見ですが、僕の経験上、疑ってかかるくらいでないとクオリティは守れません。工場は、この価格のオイルを六百円程度で売るマスクに使用することに対して、なぜかすごく怒っていました。ありえないだろうと。別に工場がオイル代を支払うわけではなく、僕たちが買ったものを持ち込んだため、工場は痛くもかゆくもないのですが、職人として、ありえない、と思ったようで。たとえ１０万円の超高級クリームでもどのブランドでも使わない！！お前はバカか！」という感じで。

サンプルを作るために少量渡したオイルも、サンプルが届いたら「これ、僕のオイルじゃない。違うオイル使ってないか？」とか、「これ、僕の指定してる量、ちゃんと入れてないはず。調べて」とかあって、それを工場に指摘したら工場からの返事が「もったいなさすぎて、僕の指定した量なんか怖くて入れられなかった」という返事が。なんじゃそれ。

「入れて。ちゃんと。いいから指定量入れて」と言って最終サンプルをあげたとき、あ、これは本番では誰かをちゃんと送ってボトル渡さずにやらないとダメだなと思ったり。

工場がビビるほどの特別なマスクだったから、ブラックボックス。そして結果、素晴らしいマスクが工場から仕上がってきました。ありがとうありがとう。

僕はブラックボックスは完売で買えなかったので、オンエアのデモ用のサンプルを引き取って今、使っています。

もともとこだわり抜いたホワイトボックスのマスクは素晴らしいので、それの香りだけ変更、な訳ですから悪いわけがないのですが、お客様にこれだけ喜んでいただいてるのを口コミで読ませていただくに感動。ついでに僕も週一で使いながら感動　笑

このマスク、ほんと１枚６３０円ってありえんやろ、と思いつつ（１枚６３００円でも他社では間違いなく、出せないレベルです）お客様がこの価値をわかっていただき喜んでいただいてるのが本当に嬉しい。

僕たちの苦労が届いてるのか、このマスク使わないなんて人生損する、とまで書いてくださっていたり。感動。

自分がクリスマスプレゼント贈ったつもりが、どうやら僕の方がお客様から素敵なプレゼントをいただいてるようです。

ブラックボックスはこの先１年、出てはこないと思いますが、また次をお楽しみにどうぞ。ホワイトボックスは通年発売するので、どうぞご心配なく。

ありがとうございます。