どうも、サラマです。わたちのご主人様がついにわたちの里親を見つけてくれました。
イケメンフランス人のご主人様と離れるのは辛いけれど、わたちはやっぱり南米の女。この土地を離れて暮らすことなどできません。新しいファミリーはとても優しそうだし、大きなおうちもあるから雨水にさらされることもないでちゅ。
日本にいるご主人様のご主人様には結局会えなかったけど、その代わりご主人様からたくさんその彼の話を聞きました。ものすごい頑固で、勝気で、生意気だけど大好きだって。名前がジェイって言うの。母親が日本人なのにジェイって何よって思うんだけど、本名だから仕方ないのね、いろんな血が混ざってる。だからかな考え方が柔軟らしいの。行動もぶっ飛んでるって。
ご主人様達の出会いは、ご主人様が19歳のころ。
フランスの調理師学校を卒業して、フランスで働き始め。先生の立場であった日本にいるご主人様とはお互い一目惚れだったそう。色々あって、15歳から付き合っていたフランス人の彼女とは別れ、それで生まれて初めて飛行機に乗り、日本へ。そこでプロポーズして、めでたく結婚。19歳にしては大きな決断だったよう。まさに人生を変えたのねわたちのご主人様。その日本のご主人様も以前はロシア人の女性と結婚していたそうで。まさか次自分が旦那様がいる身になるなんて想像もしてなかったんじゃない?まあ、家族の形なんて、今時何でもありなのよ。家族といえば、ご主人様フランスには、2匹の猫がいるらしいの。
猫が好きなの、わたちのご主人様。この写真は、ご主人様がフランスを出て南米横断の旅に出る直前のもの。
フランスは日差しの強い地域で生まれ育ってるから、自然と太陽や海、山が大好きなの。日本のご主人様もど田舎で育ったらしいけど、自然や太陽には全く興味がなくて、仕事しか興味ないんだって。時々わたちのご主人様をほっぽり出して仕事に集中するらしくて、ムカつくそう。あと、その日本のご主人様はいつも他のイケメンに囲まれているらしく、それも腹立つって。でもそれを怒ると、逆ギレされるからそっと我慢してるって。
わたちはイケメンに囲まれるその技をぜひ日本のご主人様から伝授してもらいたかったわー。でも残念ね。わたちはこの南米で骨を埋めるの。これからうんといい女に成長して、イケメンの猫氏、ゲットするのよ。
さあ、みなさん、お別れの時が来ました。わたちのこと忘れないでね。サマラって名前、忘れないでね。わたちサマラはこれからここで幸せになりまーす。
サラマより愛を込めて。