プラハの涙

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プラハで僕が流した涙。

パベルが亡くなったあの日以来、その涙はずーっと流れているように思えます。

なぜ僕が救えなかったのか。僕がプラハに戻っていた時だったのに。同じ街に、あんな小さな街にいたのに。

運命は時に残酷です。

僕はヨーロッパで一人カフェしてる場合は、間違いなくパベルのことを考えています。なぜか。どんどん、彼との記憶が薄れていくのが怖いんです。彼の顔や声、癖や空気感まで、どうしても薄めたくない記憶だから。

人って、必ず最後の時が来るんです。だったら、どうして人に優しくしない?どうして争う?どうして嫌なことをするの?そんなにお金儲けがしたい?いつかはみんな無くなってしまうのです。この世から。

そう思うと、本当の意味で人に優しく生きようとか、強いては地球に優しく生きようとか、そうゆう風になるんだと思います。

ヨーロッパでは環境問題に対してものすごく制度が厳しくなったり、そうゆう類の運動が活発です。でもいつも思う。地球に優しくする前に、隣の人に優しくしろよ、と。

僕が流した涙でこの世が変わるわけじゃないけど、僕自身は変わる。

僕が今、見据えてる未来は、僕が想像していた以上に深い。

なぜなら、僕はパベルの人生も生きているから。二人分の人生を今、生きてるから。

ありがとうパベル。君が大好きだとみんなに自慢してくれてた僕の強さと、僕が大好きだとみんなに自慢してた君の優しさ。

その両方を、僕は今、備えてる。僕たちがどこまで行けるか、やってみようねパベル。

どうかみなさん、僕たちを見守っててください!

震えるような想いで、ラテを飲みながら祈ってました。この日のラテは少し、涙の味がしました。

このカフェは、パベルとよく来たカフェ。

今後はいつも僕は、一人ぼっちで座ってます。

 

 

 

 

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