美しい街パリ。
もちろんエリアによるのだけれど。別に汚いエリアにあえて行くこともなし。
古いものに価値を置き、新しいものを取り込むことも恐れない。ただし、絶対的な美意識に触れるものだけ。それを徹底してるのがパリ。だから今もずっと美しい。
特に美しいのは、早朝と、日暮れ時。ここは家にこもらず、外へ。朝、白い息を吐きながら、焼きたてのバケットを買いに外に飛び出し、心地よい光と、その日最後の太陽の描くアートを求めて夕方は外へ。
戻らぬ人。
僕はパリにいると、いつも戻らぬ人のことが脳裏をよぎる。それはまるで逆に自分の生を確認するかのように突然に。
生きてることは、奇跡だと思う。
亡きパベルがきっと僕に言うであろう言葉は、そのまま皆さんにも聞いて欲しいと思う。
「生きてることは奇跡なんだよ」
だから僕は、無駄にはしない。