プラハには僕がよく行くカフェがいくつかあります。それはパリより断然多いです。パリのカフェと違うのは、カフェがものすごいこじんまりしてて、とてもくつろげるということ。またカフェの値段もパリの3分の1程度。
よく行くので店の人は顔を覚えてくれてるし。東京に行きつけのカフェ、というのはチェーン店ばかりしかないので、存在しませんが、ヨーロッパにはたくさんあります。だから僕がヨーロッパに戻って一番ホッとするのはそれらのカフェに入った時。おかえりーって感じです。
ただいまー。
それはそうとこのカフェ、バリスタの男性がお客さんをみて、その人に合わせたイメージのラテアートを描いてくれるんですが、僕のはいつも写真の白鳥。
僕のイメージ、白鳥かよ、と思いつつ、いつも完成度があまりに高いため、スワンかよ、乙女かよ、としてたのですが、ある日、スタッフがケラケラ笑って教えてくれたのですが、そのバリスタ、僕のことを完全に女の子だと思ってたらしく。可愛い子にしかスワンを描かないそうです。レジの女性が、僕に出された白鳥に気がついてバリスタに訪ねたら「え?何がおかしいの?可愛い子にはスワンだよ、知ってるだろ?」と答えたそうで、レジの女の子が「彼男性よ!」でみんな大爆笑。振り向いた僕に笑いながら教えてくれました。バツ悪そうにしてるバリスタの男性。「電話番号渡そうか?」と僕は追い討ちをかけときました。みんな大笑い。
で、その彼はそれ以降、僕のラテにはハートマークを共に描いてくれてます。やるな、なかなか。電話番号の復讐やな。
人の温かさが、とてもありがたしです。