さて、お待たせしておりました。リクエストいっぱいいただいていた「おしゃれについて」部門?のブログです。
なんで料理研究家におしゃれの質問ぢゃ?と思いきや、ブログにアップした僕の写真のコーディネートが好きだというお声をたくさんいただいてるのですが、そのせいのよう。えへ。
さて、コーディネートがうまく決まらない、何をどう組み合わせたらいいのかがわからないとか、僕みたいにパリっぽくならない、とか。僕がパリっぽいか??という問題は置いといて、コーディネートの基本の基本を今日は説明させていただきます。
コーディネートを考えるとき、まず、色を考えます。これが一番楽です。
黒で行くのか、ベージュで行くか、グレーにするか、と色を決めます。単純に全身、その色です。黒なら黒、ベージュなら、ベージュ系、グレーならグレー系の色を重ねるということ。
迷わないでしょ?上をベージュで、下を違う系統の色にして、とかやってるとじゃあジャケットは何色?となりますが、同じ系統の色のみでまとめてしまうとまず失敗しません。
で、じゃあ黒ばっかり、にするとすごーく「モード」になるかすごーく「地味」になるかに分かれます。また、私は黒を全身でよく着るけど全然オサレに見えてない、という方。
黒を重ねる時は、素材、質感を大きく変えることです。ウールのパンツにウールのセーター、ウールのコートとか全部ウール、とかはダメです。素材を変えてください。また光沢のある黒を必ず入れること。靴にエナメルの黒や、単純に普通のレザーの黒の光沢でもいいのです。ウール、コットン、カシミアやツイード、シルク。素材質感を変えて黒を重ねると黒の変化が生まれますし、光沢のある黒を入れると地味にはなりません。逆に光沢ばかり入れてるとカバンにムチでも入ってそうな人に見えます。ほどほどに効かせることがポイント。
黒を着こなせるようになったら、次は少しバリエーションを広げます。でも黒にいきなり他の色を「差し色」として使うのは、ある女性の言葉を借りると、一気に「おばちゃん」になる危険性が。黒に刺していい色は、多分赤だけでしょうか。それも、足元だけです。それ以外首元とかなら僕は黒にはベージュやグレートいった落ち着いた色をいわゆる「差し色??」がわりに使います。そもそも「差し色」っていうのがもはや「おばちゃん」です。通販番組やお店で「綺麗な色ー。これは差し色にいいですよねー」とか言ってたら、ああ、おばさん発想だ、と思って間違いないです。無視しましょう。いいわけないです。オサレになるなら、差し色発想の呪縛から逃れてください。
ちなみに、パリでもよく全身黒にマフラーだけ赤、という男性女性いますが、あれはあのブロンド系の髪の色があってあの身長があってあの肌の色があってこそです。アジア人が全身黒で赤いマフラーしてるともれなく「あれ還暦?」になります。
ベージュは、ベースの色がピンク系なのか、イエロー系なのかグリーン系なのか、グレー系なのか、を見極めて重ねることが大事です。めんどくさ、となるので、ベージュを買う時に自分はベージュのベースの色がピンク系のベージュしか買わないとか決めとくと、楽です。いちいち迷わず持ってるベージュはコーディネートができるはずですから。
グレーはチャコールからいわゆる明るいグレーまであるので、自分の肌色に似合うグレーを知ることがまず大事だと思います。で、似合うトーンのグレーだけ買うようにします。
そうだ一月号のQVCガイド誌を見てくれた方からコメントいただいてましたね。ありがとうございます。そのガイド誌写真を今日はアップしときます。もう掲載されるから大丈夫かもー。
この撮影の時はですね、普段通りの自然体で、私物の洋服でとリクエストされたので(つまり衣装は自前でお願いしますということ)全身黒で行こうと思ってたら、どう考えてもいただいた連絡メールの「普段通り」「自然体」というのがまさかリアルに僕の全身黒をイメージしてQVCさんが言ってるんじゃないやろーと経験上、僕は読んだわけです。それに新年号から全身黒ってお客様に失礼やん、せっかく新年だし、ということで黒はやめて色のある洋服に。個性的なジャケットなため、インナーは白で、あとは本来ならグレーかベージュ系でまとめてしまうのですが、あまりに迫力あるマダムーなコーディネートになるので(マダムちゃうけど)くたったワンサイズ上のデニムでゆるくして一気にその迫力を奪ってしまいました。本来は白のスニーカーとか履くと今時感満載ですが、スニーカーは基本履かないし、また新年号の品格は保つため靴は光沢のあるブーツに。
とまあ、こんな感じでコーディネートしたわけですね。
皆さんも是非、そんな裏話思いながらガイド誌チェックしてくださいね!ガイド誌はQVCのホームページからもご覧いただけます!