ルーブルで散歩

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朝からウキウキしてます。まずはクライアントさんたちをシャトレの教会に案内して、それからそのままルーブルに。朝の空気が気持ちいい。グッと冷え込んでも来ました。

今日は、僕の大好きな靴の話をします。全部消えてしまいましたが、以前のブログで、オシャレは足元から、というのが色々評判良かったので、今回も。前回は、オシャレは足元から、と言われる意味の、その真実を書いた記憶があります。実際、そうだと。靴の占める面積なんざすごく小さいのに、全体のイメージを左右するその力はものすごいんです。例えば、ティシャツにデニム。それにスニーカーだと、果てしなくカジュアルですね。洗いざらしの髪が似合いそう。でもティシャツにデニム、そこに9センチのハイヒールを履いたらほら一気にドレッシーの方向に向かいます。髪を巻いて、ルージュをひこうか、と女性だったら思うはず。同じ格好なのに、スニーカーを履くか、ハイヒールを履くかでこんなに全体の印象が変わるのですから、靴って本当にオシャレの要なんです。

今、空前のスニーカーブームですね。可愛いと思います。でも僕には無理です。似合わないし、何より好きじゃない。僕は物心ついた時から革靴です。子供がスニーカーで走り回る時期から、僕は革靴で走り回っていました。だから僕には革靴が一番楽。赤いスニーカーはいつか履いてみたいですけど、それ以外は欲しくないです。ちなみに、上のケルケルが履いてるのは革靴ですが、これを白のスニーカーにすると一気にイマドキ感が出てイマドキのオサレ感が出るでしょうが、子供っぽくなり、大事なクライアントさんたちをアテンドするには不適切です。また、ここに今世界中で大人気のダッドスニーカー(お父さんが昔履いてたような、ごっついブサイクなスニーカー)を履いたら、傍目にはああ、流行とか、オシャレが超好きなのねー、とは見えますが、正直、決してオシャレな人、には見えません。オシャレが好きな人、とオシャレな人って違うんです。そこも一発に相手に伝えてしまうのも、靴です。靴ってすごいですね。

最近は、かかと(と言えど、3センチとかだけど)のある靴を履かなくなりました。テレビの時、一瞬履く程度でしょうか。3センチのヒールですら、辛いんです。歳を重ねたもんです。だから、今はヒールのない普通の靴ばかり。これがもう快適で。ただし、そのぶん、スタイルをよく見せようとか、見た目のバランスをよくしようとかは全然、無理です。そこは犠牲になります。ただ、この年齢になると、スタイル良く見せようとか言うより、自分が快適に歩ける方がよっぽど大事なのです。

この快適さを与えてくれたのは、自分に合う靴型を使ってるメーカーに出会ってからです。それまでは、履きなれるまで血を出しながら絆創膏貼って、かなり辛い思いをしながら頑張ってました。それが、そのメーカーとの出会いで、嘘みたいになくなり、その日から超快適に履きこなせるんです。そのメーカーとはフランスのものなので、僕のアジアンな甲高、幅広の足には無理だと思ってたのですが、うっそみたいにジャストフィットします。それまで靴は結局消耗品だなぁと切なくなっていた僕ですが、こことの出会いで、なんだ本気で一生履けるじゃん、と言う感じです。僕の靴は今、ほとんどここだけです。と言うか、同じモデルが2足、3足とあるので、見た目にはいつも同じ靴を履いてるじゃん、ってことになってますが。靴を長持ちさせるため、同じ靴をローテーションしていたわっています。あと、靴職人さんにはとても頻繁に、底の張り替えだの磨きだのってお世話になってます。

こうして丁寧に自分の足元、と付き合うことを覚えたことが、いろんな意味で自分の人生にいい影響を与えてくれたなぁと、今は思います。

オシャレは足元から、と言う言葉よりも、足元を見る、とか、足元を固める、って言う言葉の重さを、今は素直にわかる気がします。

靴なんて、じゃなくて、靴って、と少し興味を持って、あなた様の人生をより一層素敵なものにされてください。いい靴は、行きたいところに連れて行ってくれる、とも言われます。

その通りですから。

 

 

 

 

 

 

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