12月に、プラハのアトリエを再開しようかと思っています。
パベルがいなくなってから、あまりのつらさにプラハに帰ることはできずにいる僕。あれから1年が経ちました。僕の名前にパベルの名前を入れ、どうしようもない悲しさと闘い続けてはや1年。まだ1年。
プラハはとても美しい街です。歴史的な建物が多くて、夕方川辺から眺める景色は最高に美しい。深夜2時に自分の家に帰るときに降り注ぐ猛烈な雪と幻想的な街の風景に呑まれているあの瞬間は、美しさと掴みどころのない切なさにグラグラします。
帰らなくなってもう1年。
覚悟を決めて、この12月。
パベルはもういませんが、彼が残していった友達達がまだいます。
昨日1日6回のショーをした際、パベルは僕と一緒にいました。彼の匂いがしたのです。その匂いは、最後のショーを終えた後、すっと消えました。
世の中には、不思議なことがたくさんあります。でも、こんなプラハの美しい風景を見てると何も不思議な気がしないですね。不思議なことは普通にあるように思えます。
不思議なことすら、もはや普通。
そんな人生を歩んでいることが、僕は何より自分らしくて好きです。
僕は基本、日本での仕事納めは11月末です。それ以降日本ではテレビ生放送のみ、対応してくので今年12月帰れるかどうかは12月に入るオンエアのスケジュール次第です。通常、12月は食品のオンエアなどは入りませんが、今年は12月にQVCの食品カテゴリーで新しい切り口で僕の新番組が始まるので、どうせなら前半に入ってくれ、と願ってる今日この頃。
12月は、覚悟を決めて、プラハに帰りたい僕です。