今日は、ご質問いただいたことに、回答しますね。他の料理研究家と僕の違い、の質問です。全く日本の他の料理研究家とお付き合いがないので、僕が確実に言えること、でお話ししますね。まず、料理家、と言うのと、料理研究家の違い、は本人がそう名乗るかどうか、だけです。僕は自分は研究職だと思っているので、料理研究家、としてますが、あまり気にせず料理家、とか料理研究家とか名乗られる方もいらっしゃると思います。
他の料理研究家と僕が決定的に違うのは、美人健康食における専門知識の量と、それに関わる人脈でしょうか。商品開発を専門的にやる料理研究家は少ないと思いますが、僕はその研究職。単に世界の料理を研究してればいいと言う時代は終わり、その道の研究者と互角に意見を交わせるようにならないといけません。間違ってもネットの情報をそのまま信じるとか、資格ビジネスにのっからされて、お金を払えばもらえるような、どこの誰だかもわからない人から発行されるような「資格」を取ろうなんてありえません。例えば、健康食品をプロデュースするから、または化粧品をプロデュースするから、その手の資格、その手の協会、とやらが発行して買わされるテキストで勉強して足るようなレベルのお話しじゃありませんから。鼻で笑われますそんな資格、本物の研究者たちに。
通販でも最近、資格、を並べて紹介する場合もあるようですが、あんなのぶっちゃけ誰でももらえますし、別の資格のはずなのに、よく見ると発行者が全部同じ人だったりするのですから話になりません。資格ビジネス、と言うのはあくまで一般の方むけに存在するものであり、間違っても僕たちが持つものじゃありません。資格は例えば国家資格のような医師や弁護士と言う類のもの、資格ビジネスとは別物です。厳しいようですが、僕はそう思ってます。だって、あの手の資格レベルで、本当の意味での商品開発など無理だし、研究者とまともな話なんてできないのですから。だから僕のショーでは、一切そんな不思議な資格証書なんぞ出て来るはずもありません。念のため言っておきますが、資格ビジネスが悪いわけじゃないんです。一般の方が、資格を取る、と勉強して、取ることに全く問題はなく、勉強するのは、素敵なことなのですから。僕が言ってるのは、あくまでプロとして実際の仕事をいただく中での正直な視点にすぎません。もともとプロが混じるはずもないのが、資格ビジネスだと思ってます。あのレベルじゃないのです。毎日専門に25年以上やってても大変なのに数ヶ月程度テキストを買って学んでもらえる「資格」とはわけが違います。
僕はメーカーなどはもちろんですが、それより様々な分野の素晴らしい医師陣やその研究者たちとの繋がりがあり、僕の情報や相談はまずそちらからです。一番新しい情報は、彼らか、また学会で仕入れます。その学会でも、スポンサーがついてるような医師の話など聞きません。時間とお金の無駄。スポンサーにとって都合の悪いことはどうぜ言わないんでしょうから。学会というのは、穏やかで高尚なイメージですが、実際は自分が一番、と信じる医師たちのプライドと、自己顕示欲?のぶつかり合いで、質問など結構喧嘩腰だったりするのです。それはそれで人間っぽくていい。学会にいけない場合は、興味ある論文があるか、またその論文がどの機関紙に発表されたか、が信ぴょう性を探る鍵になります。もちろん、論文は原文が一番です。どの言葉でも僕は対応します。
気になるものがあれば、世界中どこでもそこに行って、直接見る、聞く、話す。資料を見せてもらって、データーもチェックします。専門誌がそこの国のその図書館にしか残ってない、という場合は、世界中そこまで行きます。その図書館で三日丸々潰れることは驚きではない。またもし自分が相手の話についていけないようなことがあったらそれはとんでもないこと。十分な勉強と研究をしてから、聞きに行く、のも大切なこと。なんでも聞けばいいってものでもないのです。相手様の時間の無駄にしてはいけない。
そうゆうことをやってる料理研究家は、おそらくまだ僕だけだと思います。あまりにマニアックすぎて。料理研究家といえど、様々なタイプが存在して、ご自身のライフスタイルを紹介するタイプや、純粋に美味しい家庭レシピを専門とされる方、色々です。みなさん、それぞれ個性がございます。業界用語になりますが、料理村と呼ばれる世界で、いつも僕はかなり異色だと言われますが、異色でいいんです、もともと僕など規格外ですから、枠に収まるわけがない。
真面目に、一生懸命、コツコツと積み上げる知識と経験、僕の実績と人脈は全て僕が関わる仕事全部に生かされます。また当然、J’sなどの名前をつける商品にはガッツリと生かされています。
自分は完璧ではない。だからこそ、手を抜かない。緩めない。
いつも生意気、生意気、と言われてきた僕ですが、未だにそれは言われてるそうですね。
もうそろそろ僕の年齢を考えると、生意気、なんて言われなくていい歳なはずなのに。まあ、未だジェイくんと呼ばれてるので、若く思われてるのかも。
短気、勝気、生意気。
子供の頃からずっと、周りが僕を形容する言葉です。よく言えば、正面から堂々とぶつかるタイプ、なんですけどねー。誰もそこは評価してくれんのか。
僕はそのまんま、今の料理研究家になりました。
だから、他の料理研究家との違いは?と聞かれたら「短気、勝気、生意気なところ!」でいいのかも!