ネイビーのトレンチコート

May 11th, 2015

世界中のいいものを、すべての人へ。
世界中から、いいものだけを日本へ。
料理研究家・ライフスタイルプロデュースを手がけはや数十年がたとうとしています。新しい衣食住 をご提案させていただく仕事の中で、それはもうずいぶんたくさんの物を見てきました。また、ヨーロッパと日本、世界中を常に行き来する生活の中で出会った ものの中には、その値段に関係なく、強く心を揺さぶられたものがたくさん。

僕が出会った素敵なものには、すべてその背景に物語があります。いいものは理由があります。物語があるのです。

このページでは、僕の暮らすフランス、パリを中心にヨーロッパ全土から日本の皆さんに衣食住における、おすすめの選りすぐりの商品をご紹介します。

オフィシャルサイトですが、このページに出てくる商品に、何のタイアップもありません。純粋に僕 が気に入っている商品を実際買い取り、極めて個人的な基準でご紹介する、という本来ずっと僕がやりたかったやり方でどんどんご紹介して参ります。メーカー 側の宣伝もありません。もちろん、日本で手に入れる、ということ自体も、むずかしいものばかりなのも事実です。でもこれはずっと僕が実現させたかった企画 の一つ。皆さんに「ほんとのところ」を伝えるのが僕の仕事だと思っています。単なる宣伝のお手伝いだけでは、ないと思うのです。

世界中から衣食住に関するいいものご紹介するのが仕事の料理研究家が実際、自分でお金を出して買 う、というものを並べてみると、実際何を基準に、自分がものを選んでいるのか、ということがよくわかります。それは非常に感覚的なもの、かもしれません。 でもそれらを自分の文章と、写真で伝える事で、その感覚的なもの、を皆さんと共有し、皆さんがものを選ぶ際の基準の一つ、また参考にしていただけたら幸い です。

一つ一つ、本当に気に入って選び抜いたものたちです。高いものもあれば、安いものもあります。た だ、高い安い、は好きな言葉ではありません。ものの価値は、値段で単純に計れるものではないと思うのです。どんなに高価でもその価格に全く値しないものも ありますし、その逆も。僕の仕事を通し、それは嫌というほど見てきました。ものの価値は、そのものを生かしてこそ生まれると僕は思います。

そしてまた、生かせるものだけ手に入れる、そいう姿勢が、様々な無駄を省き、結果必要なものを確実に手に入れることにつながるでしょう。ものに左右されない、必要なものだけあればいい、それが僕の考えるところの豊かな暮らしなのです。

所有するものには、自分自身が宿ります。

J.ノリツグ ホルスト

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Ce que j’achète et mange à Paris

ネイビーカラーのトレンチコート

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またトレンチ。パリ=トレンチ、というとても安易な女性誌的視点に我ながら微妙なのだけれど。個人的にトレンチが好きなのは仕方ない。

日本では最近、ベージュのトレンチがあふれ過ぎ、どこを見ても、ベージュのトレンチ、になってしまった。電車に乗って前に立ってる人5人がすべてベージュのトレンチ、だったりするのだから。東京の街を歩けば、ベージュのトレンチ、トレンチ。

パリではそれほど、トレンチは見かけない。日本からの観光客の皆さんは、もうかなりの確率でベージュのトレンチを着ている。

そこで、そろそろ人とかぶらないように、違う色を、と思って探したのが、このトレンチ。ネイビー、だ。これはフランスのブランドのもので、フランス製、らしく細部までとても丁寧に作られている。とはいえ、袖を通したときに袖口を内側に繊細に折り返して縫ってあるため、そこに指が入ってビリッといきなり破いてしまったけれど。袖を通すたびにひっかかるため、もうあきらめて直さないでそのままにする。どうせすぐ、また破る。

破れても、着てしまえるのがトレンチだ。

トレンチはやっぱり、着込んだ感じがかっこいい。ピッカピカの新品状態は、やっぱり違う物に思える。

だからといって、しわくちゃが言い訳ではない。しわはやっぱりアイロンできれいにのばすこと。この辺りをはき違えると非常に残念な感じになる。

僕は髪を黒にしてから、全くこの大好きな色、ネイビーが似合わなくなってしまった。残念なくらい似合わない。大好きな色なのに。ただ、それでもネイビーを着れるのは、これにベージュ系、茶系の色を合わせるといいから。ネイビーに大好きなグレーをあわせると、重い黒髪のせいで、もうただの地味な人になってしまう。しかし、ネイビー×茶系、というヨーロッパ王道の組み合わせをすると、沈まない。そう、僕はこれにベージュ系のストールをあわせてしまう。

トレンチはもう、あまりにあふれてしまい、そのまま着る時代は終わったのかもしれない。

自分らしく、こなれた感じで着る事を心がけるといい。また、色の選択も大事だ。

トレンチをパリらしく、着こなすにはかなり頭を使わなければならなくなったと、僕は思う。