靴磨き

November 23rd, 2017

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靴を磨きに出しました。

出す前の靴が、上の写真の、靴たちです。はい、どちらも全く同じものです。同じ色、同じ形です。

基本ものが増えるのはごめんですが、こと靴の歩きやすいのに出会うのは、いいパートナーに出会うよりも難しいので、出会った時は、すぐに同じものを買い足します。

で、これは僕の人生で最高の履き心地、の靴なのですが、今回、有楽町の阪急の靴の修理の店に磨きに出しました。銀座阪急の近くにはこのブランドの路面店があるので、本来はそっちに持っていくべきなのですが、他の靴の底張替えを阪急で頼むついでだし、ということでいちいち二箇所は面倒、と思って今回は阪急へ。

で、戻ってきたのですが。なんと、つま先がピッカピッカ。

ミラー仕上げ、とか、なんとか、日本のメンズシューズで今一番人気のある仕上げ、だそうで。靴の先端だけ、鏡面のように磨き上げるのだそう。

聞いてないぞ、そんな仕上げ。頼んだのは、磨きだけなのに。

目の前に出された時は、ショックで絶句しました。なんだこれ???と思いました。

あのバッグでみなさんご存知のオレンジの箱のこのブランドは、とびきりいい革を使うことで知られます。その美しい革の自然な質感は消え、人工的なピッカピッカのツルッツル、になりました。ヨーロッパだと、ここぞという時のフォーマルの靴にのみ用いられるような仕上げです。

うそやん、と思ったけれど、磨いてくれた店員さんはどうだ、って感じで嬉しそうだし、この店はきっとどんな靴もこの今時の仕上げをするようにも思えました。本当に革が好きな職人であれば、それぞれの靴の革の表情に合わせた磨き方ができるのでしょうが。そこまで求めるなら、やはり路面店に持っていくべきだっただけの話。横着した自分のせいだ、と僕はにっこり笑って、ありがとうございます、にしました。

一生懸命磨いてくれたのは目に見えていたので、ショックだったけれど、勉強代になった、と思い、気持ちよく引き取りました。

家に帰って、オリジナルと並べて比べると、本当にもう、別の靴みたいで、どちら様ですか?状態。

うーん。

僕は本当にいい革、が好きなので、この鏡のようにひかる人工的なワックスのピッカピッカ感は眺めれば眺めるほど、がっかりです。

やっぱり、メンテナンスは全部、パリでやるのが一番かも。ちゃんと商品の表情を見ながら、それぞれ違うメンテナンスを行える職人、がいる。靴の磨きの仕上げは全部これ、じゃなくて、ちゃんと靴とは何か、革の美しさとは、がわかる職人。

ちなみに、阪急有楽町は底ばりとかは、全く問題ありません。いつもお世話になってます。

これからはコートと、靴しか見えない季節がきます。僕の大好きな季節の到来です。特に新しいものを買い足すことはないけれど、今持っているものを点検して、靴やブーツは底を張替え、コートはブラッシングとスチームをかけて待機。全部それぞれメンテナンスを施している最中です。あ、新しいものを買い足すとすれば、カシミアニットのストールです。

何年か前、テレビ局に忘れ、そのまま失くなってしまったのです。それ一本でいつも冬を乗り越えていたし、ものすごく気に入っていたので、ショックでした。すぐにパリに帰り、同じ店に行ったら、今年からサイズが小さくなった、とのこと。カシミアの高騰で、あんなにたくさん糸を使わないのでしょう。僕はストールは絶対、ニットで、カシミアで、ロング、大判でないといやなのです。カシミアの織りの大判ストールはどこでもありますが(通販でもいつもありますよね)そうじゃなくて、ニット。結局パリ中を探し回り、でもなくて、それでもパリの寒さに負けて仕方なく大判一歩手前みたいなのを何枚か買いましたが、案の定、すぐ全部人にあげてしまいました。ほらね、妥協して買うと、こうなるんです。まあ、わかってたけど、寒さに負けただけなんですけどね。

今年こそー今年こそー、どうかあのボリュームのマフラーを販売していてくださいー。パリのマドレーヌにイタリアのカシミア工場が直接自分たちで出してる小さなカシミアだけのお店を見つけたので、12月帰ったらそこに行ってみます!工場直送だけに、クオリティもいいのにそんなに高額ではありません。

あるといいなぁ、ベージュのマフラー。