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10年のお付き合い

Tuesday, November 14th, 2017

 

23517869_10209937970435613_1470192908334457539_n服に関するブログをアップすると反響がある、という状況に料理研究家としてはいかがなもんか、という気持ちになりつつ、それなら、とお答えしようとするサービス精神バッチリの僕。

先日のジャケットに続いて、こちらのジャケットをご紹介。これ、2008年に買ったもので、そう、もう約10年前のもので、長いお付き合い。全く古さを感じさせず、これも毎年着ていると必ず誰にあっても、素敵、と褒められるジャケット。

今時、一枚のジャケットを10年着続ける人も珍しいと思うけれど、僕は昔からそして今後も、そんな珍しい人。結構華やかな世界、でお仕事をいただいているけれど、いつも違う服を着なきゃ、なんて概念は僕にはない。同じ服で何が悪い?

ファストファッションは本当に嫌いで。十分に下請けの生産者に支払うこともあるのかないのかわからないのも不透明だし、何より無駄に大量に作って、大量に廃棄してる姿勢が嫌で。感覚的に、きれいじゃないと思う。

それはそうと、前も言ったけど、人って、高いもの、を大事にする。シンプルに、人は高いものは、大事に扱う。

子供の頃にして僕は大事に扱われるような人間になろう、と決めたので、大事に扱われるようなきちんとしたものを着る、ことをずっと続けている。

別に、値段の高いブランドの服がいいもの、と言っているわけではなくて、でも値段が高い、には実はちゃんとした裏がある、というか理由があるのは事実。ブランドだから値段を高く設定してるんだろう、というのは一概には言えない。

ブランド物も、ファストファッションもクオリティは同じ、ということを言う方が時々いらっしゃるけど、それはきっと、本当にきちんと作られた服を着たことがないから、そう言うだけ。(毒)実際、例えばH&Mのジャケットを10年間着続けるのはかなり難しいはず。洗濯に耐えるような縫製でも生地でもなく、年齢に応じた体の変化に対応するほどのパターンを使っているわけじゃない。何よりトレンド先行のデザインは、次の年には時代遅れ。とてもじゃないけど、大人が着る服ではない。

とは言え、一流メゾンの服を買おう、と言う提案をしてるわけじゃ全然ない。予算の範囲内で、きちんと選んで、大切に着ている人は、たくさんいて、その方々は実際とても素敵なのだから。くたびれた洋服を着てしまうと、途端にくたびれた人に見えてしまう。丁寧に作られた服を着ていると、丁寧なその:気:をまとうことになる。

どうでもいい服、を着てる人は、どうでもいい人、と扱われても文句は言えない。これはヨーロッパに暮らすようになって、身にしみて僕自身、再確認していることで。階級意識が残る文化の中で、見た目で判断されることに文句は言えないのだ。これもしょっちゅう、僕はブログでも書いてることだけど。また言う。

このブログだけ読んでくれた人が、なんだ、ブランド崇拝か、と思われたら悲しいけど、そう切り捨てられても全然構わない。実際は、そうじゃないから。僕はブランドなんぞに、僕よりも前に出る(目立つ)ことなんざ絶対許さない人間だから。

もとい、とにかくこのジャケットは活躍する。仕事してそのままどんな打ち合わせでもどこでもいけるし、大事なクライアントに会う際も失礼はなく、どこにでも連れて行ってもらって恥ずかしくない。またデニムで普段に羽織って出かけても楽。10年もこれだけ着たおしてるから、これも前に紹介したジャケット同様、もう十分、元はとってる。

これだけ着倒しても、まだ新品、に見えるのもすごいと思う。それだけの生地を使ってる、ってこと。

でもその状態を保つには、普段から着たら陰干しし、ブラシをかけ、クローゼットに戻す。スチーマーを時々かけて形を戻し、毛玉ができたら処理する。そして定期的にプロフェッショナルのクリーニングに出す、と言うのを徹底してるのもある。

うわ、めんどくさい、自分には無理、と思われるかも、だけど、どんなに忙しくても、さっとブラシをかけてクローゼットに戻す、ことはどんな人にもできるはず。何十秒しかかからぬ話なのだから。自分の持ち物を丁寧に扱わない人が、他人を丁寧に扱うわけもなく、と僕は思うから、自分も注意してる。それに、自分の持ち物に対しての愛情があるので、ちゃんと扱うのだけど。

2万円のジャケット、5万円のジャケット、10万円、50万円、100万円のジャケット。値段は市場にはいろいろだろうけど、買った値段はどうでもいい。値段じゃなくて、きちんと作られたジャケットを、自分の体を安心して預けられるジャケットを、自分が一番よく見えるジャケットを納得して選ぶこと。

年齢が上がれば上がるほど、きちんとするって、大事なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おばあちゃんが渡れない

Monday, November 13th, 2017

年配の方を呼ぶ時、おばあちゃん、とよんではいけないとよく言われます。「あたしゃあんたのおばあちゃんじゃない!」と怒られるそうで。お姉さん、と呼ぶのが正しいそう。なるほど!ってことは、年配の男性の場合は、お兄さん、と呼ぶのか。うーん、微妙。

それはそうと、先日すごく気になったのは、僕は近所のスタバの2階で、ラテ飲んでたら、その席が窓側で、前の通りがよく見えるのですが(銀座の松屋の裏、って行ったらすぐわかりますかね)前にはティファニーのお店があって、通りは小さいけど、いつも車が走ってる感じのところなんですが。

おばあちゃんが、あ、お姉さんが、なんていうか、乳母車?みたいなのを持って、ずっとえらい長くティファニーの前に立ってらっしゃるなぁ、誰と待ち合わせだろう、と見てたら、何のことはない、通りが怖くて(車で)スタバ側に渡れなかったのです。横断歩道は一応あるけど、あまりに小さな通りだから信号がないので、ずっと車が前を通り抜けるため、渡れなかった。

僕はすぐ気がつかなかった自分の間抜けっぷりに唖然としながら急いでおばあちゃん(お姉さん!)の元へ。おばあちゃんはずっと、渡れずにいたのです。

一緒にわたります、と声をかけたら嬉しそうにああ、と声を。乳母車のおばあちゃんは、やはりゆっくりです。そうなんです、たいていの人にはなんてことないこの道を横切るのも、横断歩道があれど信号がなければ、ゆっくりのおばあちゃんには怖くて渡れないのは当然。ごめんなさいね、すぐに気がついてあげられなくて。正確には、存在に気がついていたのに、状況を理解すぐにできなかった僕。

おばあちゃんが渡るまで、車5台を待たせました。もっとあったかも。でも大丈夫ですよ、ゆっくりで、歩行者優先道路です、とおばあちゃんに声をかけて渡りました。

無事に渡り、おばあちゃんと別れたけれど、その後ろ姿は小さくて。

こんなにも人通りがあって、人が周りにいるのに、誰もおばあちゃんに気がついてあげないなんて。あのままずっと、立ちすくんでいたのだろうか。

おばあちゃんも、周りに助けて、と言えなかったんだと思う。確かに、一緒に渡らせて、って言いづらいかも。でもいつも、そうしているのかな。それに周りの人は、スマホを見ながら歩いていて、おばあちゃんの状況に気がつかないのかも。

何だか少し、切なくなりました。外国人におもてなし、と国をあげてやってるけど、英語教育を推進させるよりもっと大事なことが足元にあります。僕の友達はご存知皆外国人で、日本に来た際は、ちょっと道で困っていたら、即座に周りの日本人が声をかけてくれて、助けてくれます。ほんと、必ず、即座に、助け舟が出るそうです。多分、彼らは黙っていても、目立つし、英語を喋るいいチャンス、と思ってみんな注目しているからかもしれません。理由はどうであれ、それはいいことですけど。

あのね、一日一個、一回ででいいから、何か隔たりなく、人に優しくするって当たり前のことをもしみんながやったとしたら、ものすごい違うと思うんです。

政治は変えられない、っていうかもしれないけれど、人は変われます。まずは自分を、少しだけ軌道修正。しませんか?ぜひ。

自分に何か特になりそうな時だけ助けるとかじゃなくて、基本人に優しい、そんな人間をもっともっと見たいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうございました

Tuesday, November 7th, 2017

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先日一日2回のオンエアをご覧いただいた皆様、ありがとうございました。

さて、かなり溜まりに溜まった質問にそろそろ答えさせていただきます。ってことで、久しぶりの質問回答!

 

1 パリでダウンは低所得者のイメージ、というブログについて。

最近は、そのイメージは崩れ、パリでもカナダグースやモンクレーが溢れています。写真に出したように、僕も時にパリでダウンは着ました。でももう着ません、絶対。この冬、ご旅行に行かれる、ということですが、行ったらすぐわかると思いますが、アジア圏からの観光客は皆、皆ダウンコートだと思います。せっかくのパリ、ですから、軽くて温かいダウンに手が伸びるのはわかりますが、せっかくなので、お洒落してみてはいかがでしょう?

また、奮発してあのホテルに宿を取った、とのこと。素敵です。ディナーの格好、というのも特にドレスとかは、ないです。変な席に案内されたくないのはわかりますが、そんな気張らずに、大丈夫。ただ、ディナーの際少し肌の露出のあるニットで、少しジュエリーを輝かせる、とかは素敵ですね。足元の露出、はヨーロッパではやめた方がいい。あくまで上半身、です。それは別に、ディナーだけじゃなく、日中も同じこと。日中は別に上半身も肌の露出はしない方がいいですけどね。僕はもうvネックスら着ません。着てると、変な男がナンパしに寄ってきます。(僕は男だけれど、ヨーロッパではまず、男性だと気がつかれないので)こんなことを書くと、女性の権利団体から、抗議されそうだけれど、僕の経験上、肌を無駄に露出するのは現実問題、得策ではないと思うので。女性が何を着ようと女性の自由、それが理由で性犯罪に巻き込まれるなんて理不尽極まりない、という団体側様の言い分もわかります。そうです、ご自身の自由です。そしてそれは、女性に限らず、男性にも、自由です。ただこの広い世の中、自分の正論だけがいつもどこでも通用するわけではない、というのを身を持って様々な国で経験してるので、身を守るのは自分だけ、だから必要なければ、しなくていい、という僕はスタンスなだけです。それに日本人女性のお洒落はとてもレベルが高いので、わざわざ露出してお洒落しなくても、はるかに洗練されていて、素敵ですから!

ご主人様とのパリ、どうぞうんとお洒落して、楽しまれてくださいね。モンマルトルに行く日だけ、オシャレよりも防犯、第一に考えられてください。

2 次の料理本はいつ発売なのか。

すいません、全く、発売の予定がありません。たくさんお問い合わせいただいていて恐縮なのですが、撮影の予定もないので、ない、としかお伝えできずすいません!

3 他の番組に出ないの?

これまたすいません。民放のことですよね、よく聞かれるのですが、QVC以外は、最近全く出てません。ヨーロッパで暮らしてるというのもあるのですが。でも来年は、日本により長くいるようにするので、民放への出演もありうる話です。

 

4 鍋料理の季節、おすすめは?

やっぱり、辛い鍋、が僕のおすすめですが、どんな鍋でも、最近新発売した僕のJ’s美膳パウダーを1袋か2袋隠し味に入れてもらうと、およよよ??というくらい美味しくなります。さらに簡単に普通の鍋で薬膳気分を味わっていただけるのと、高麗人参の効果でより一層、あったまることができるので、おすすめです!

5 ル・クルーゼとシャスール、どっちの鍋が僕のおすすめか?

どちらも問題なくうまく使えます。どちらがいい、というのは難しいくらい。シャスールは1つ、クルーゼは数えられないほど持っています。どちらもどれも輸入元のメーカーさんから贈っていただいたものですが、どれも大活躍しています。ご購入を迷っている、とのこと、迷うことはないですよ。確実に長く使える鍋です。見た目も抜群に美しい。重いのは事実ですが、小さめを選べばそれほど。大家族でない限り、大きいのはいらないですし、料理が楽しくなります。

 

6 お洒落ができない、ユニクロしか買えないというあなた様。お洒落って、ブランドではないです、本当。ただ、書いていただいたよう、ユニクロを着ることであなた様が劣等感を持っているのなら、そこで買うこと自体、やめたほうがいいと思います。ユニクロが全然悪いわけじゃなく、でもあなた自身がそれに対して劣等感を持ってるなら、着る意味がない。お洒落って、自分に自信をつけてくれるはずのものだから。予算に制限があれど、今時、ユニクロ以外でも見つかるはずです。自分が着た時に、よし、これでどこでも恥ずかしくないぞ、って思える服だけ、財布を開けること。まあこの程度なんて買い方は絶対やめましょう!

ちなみにユニクロ、パリにもありますが、化学繊維?系はものすごいクオリティですよね。ハイテク素材っていうのかな?その系統に関してはよくあの価格でこのクオリティの生地使ってるねー、と驚きます。ただ、ウールやカシミアに関しては、値段相応、未だに、僕はこんなのカシミアなんて呼ばないけど、というクオリティです。だから選ぶアイテムにもよると思います。ユニクロの化学繊維の洋服は安い、でかした!と思いますし、逆にユニクロのカシミアは、あの値段では高い、クオリティ悪いじゃん、と僕は思います。(ユニクロさんごめんなさい、あくまで個人の感想です)ちなみに、僕の友達はユニクロを買って、ヨーロッパで着てますがまあ、みんなかっこいいです。洗っても丈夫だし。でも、僕はユニクロは着ません。ユニクロの広告を見てすぐわかるよう、モデル並みのルックス(モデルだけど)とスタイルがあって初めてかっこいいんです。服自体が極めて、普通なので。普通の人が着ると、果てしなく普通になる服、ユニクロ。でもユニクロ自体が、普通の服を普通の人に売ろうと作っているので、全くそこは辻褄が合うわけですが。

このブランドなら、合う服が見つかる、っていうのを、ちょっと探って見てもいいかもしれませんね。ユニクロで色々買ったら、そこそこになると思います。でももう今年はコート1着だけ買う、とか、今年はセーターだけ、とか絞ってそこに予算を全て使うとかすればグッと選択肢は広がると思います。

7 今欲しいものは何ですか。

髪の毛!

 

 

 

以上、質問回答でした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お帰りなさい

Thursday, November 2nd, 2017

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先日の12年来の付き合いのジャケットに関して、いくつかコメントをいただいたので、今日は靴。

このブーツは先日、底のお直しから戻ってまいりました。

このブーツは、5年ほど前、僕がヨーロッパでビンテージで買ったもので、ビンテージといえど、お店の方曰く30年程度前のものなので、正確にはビンテージとは呼べないですが。僕の元にきてからも、底のお直しを繰り返しながら、未だ現役です。牛革なので、耐久年数は30年程度でしょうが。これがクロコダイルだと50年以上持ちます。

靴って、丁寧に手入れして使えば、こんなにも長くはけるんです。特に男性の靴にさほど流行はありません。ルブタンなどの靴は流行丸出しなものが多いですが、普通のブーツであれば、その形はほぼ永遠です。

底のお直しをしてもらうと、また新品のような美しさです。

靴って、正直ヨーロッパでなら、本革の靴でも、日本で底のお直しをするような値段で新しいものを買うことはできます。でも、靴って、やっと履き慣れて、痛くなくなったらもう底がダメになっているので、新品をとるか、お直しをするか、となるといい靴なら迷うことはなくお直しです。履き慣れて馴染んだ革靴の快適さは、新品には生まれません。また、職人さんが直してくれた、という感覚を身に纏うのも、すごく僕は好きなんです。

ただ、三千円で買った靴を、それ以上の値段を出してお直し、というのはさすがに厳しいかもしれません。だから最初に、いい靴を求める、ということは必要になるでしょう。そこでそんなの無理、と諦めるか、自分もそうしてみよう、と思うのかはあなた様次第です。

ただよく言われるように、いい靴は行きたい場所に連れて行ってくれる、というのは、僕自身、実感としてはっきりそう同意できるので、おすすめしているまでで。だって、いいとわかってることはすすめたいだけです。

そんな靴なんて消耗品、で割り切ってもいいでしょう。履きつぶして次また買う、が悪いわけではありません。

逆に靴は自分の体の一部と捉え、靴にお金をかけて手入れをし、人生が変わることもあるでしょう。

今の時代、お金がある人だけがいい靴を買えるなんてことはありません。靴には5千円くらい、1万円くらいかなと思っていたとしたら、しばらく靴を買わないで貯めておいて、それが2万、3万円くらいに貯まったら、定価10万円超えるいい靴がいくらでも中古で探せるような時代なのですから。

ジャケットのブログでもそうですが、僕が伝えたいのは、流行りのインスタみたいに、自分の買った最先端のアイテムを見せ合いっこ、みたいなものや、またはフォロワーへの自慢のために、インスタアップ後返品予定でブランド品を見せるような愚かなことではありません。また、お金持ってるからできるんでしょ?というような話にもしたくありません。

僕は別にブランド品はいいよと言っているわけではなくて、自分と物との付き合い方を紹介することで、何か大切なことを感じてもらえたらいいな、と思っています。あ、自分もそうゆう風にしようとか思ってもらえたら。僕が疑問視するなんでも大量生産、大量消費に歯止めがかかるかもしれないのですから。

自分の持ち物に責任を持つ、っていいですよ。それは責任ではなく、愛着だと僕は思います。

 

お、それはそうと、忘れないうちに。今月5日、夜中2時、夜の11時、2回、QVCに生放送出演させていただきます。

お時間あれば、テレビの前でお手を振ってください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12年目のお付き合い

Wednesday, October 25th, 2017

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台風でしたね。僕は、せっせと家の整理をしていました。クローゼットも、棚の整理もできました。まあ、全然ものがないのだけど。さっとどかして、拭いたりして。

僕は一度買ったものは、とことん使うということは何度かブログでお伝えしました。また、滅多に買わないけれど、買うときは迷わず一番いいものを買うとも。安物買いの銭すて、というのは、商品を提供する側で仕事をいただいているので、真実だと知っているからです。安物は、どれだけ買っても満足することもなければ、もちもしない。基本、あまり買い物はしませんし、また、買うときは、安物は買いません。いいものが安い、なら買い、ですが、安く売るために作られたような愛情を受けてもない商品を手元に置くのは嫌なのです。愛情を受け、きちんと作られたものを買い、手入れしながら大切にします。

このジャケットは、もう12年の付き合いになりました。さすがに10年越えたか、とびっくりしていたのですが、それも越えて、今は12年になっています。もうここまでくると、完全に元とってる感じが。毎年、日本やヨーロッパでものすごく頻繁に着ているジャケットです。行く先々で、いつも褒めてもらうから、まだいけるな、まだいけるか、とはや12年。今までは中にグレーや白、だったけれど、今の気分はインナーに黒です。するとほら、また新鮮。今年も着れる。

このジャケットは、ツイードで有名なフランスのものですが、実際、これだけ頻繁に着ても、これだけ長く着られるんです。パーフェクトなフィッティングでタイトに見えても、着心地は最高で。普通のジャケットを12年間で何枚も買うことを考えたら、このジャケットはむしろお買い得だったかと。クライアントやら、ちょっとしたパーティーなど仕事で呼ばれても、日中の仕事上がりにこのまま着替えずさっといけるわけですから。最近特に思うのですが、この歳になると、肌のツヤ感や、体自体が枯れてくるため、いいホテルのロビーで待ち合わせして大丈夫くらいの格好は常にしておかないと、傍目にみすぼらしいとしみじみ、実感してるのです。このことは、女性にも言えることで、若い頃のような格好では、ある時からもたなくなるんです。なんていうか、寂しい、感じになる。昔はカジュアルね、といけてたはずの格好が、どうしたの?コンビニ行くの?という格好に、実は傍目には見えるわけです。

また特に、グレーやベージュは、最近流行りだけれど、とても危険な色で、ある程度の年齢をすぎた大人がそのまま着ると、途端に寂しい印象に仕上がる。雑誌よろしくグレーのワントーンコーディネート、と本人は思って見ても、傍目には、近所のスーパーにいる人、に見えてるかも。

グレーにするなら、生地の質感をカシミアなどにして、アイテムごとの素材を変え、ファーやプラチナ、ダイヤなどの贅沢な艶と輝きを借りること。ベージュにするなら、どこかに白を入れて、仕上げにリッチなイエローゴールドの輝きを借りる、とかよほどの計算をしないと、単なる地味な人の出来上がり。

僕もグレーやベージュが大好きだけれど、ベージュやグレーは、定番色なんて言われながらも、実は簡単ではない色なんです。

この12年来の付き合いのジャケットは、ベージュもグレーもトーン違いで、全部計算されて入っている。だから寂しさがなくて、あまり考えないで着れる。僕の体に足りなくなったエネルギーを補ってくれるようで。洋服って、値段じゃなくて、どれだけ作り手の情熱が注がれてるかというのが大事な気がします。

洋服の捨てどきって、その洋服のエネルギーがなくなったら、だと思うんです。このジャケットには、まだ十分なエネルギーがある。もちろん、帰って着たら陰干しをしてブラシをかけ、クローゼットに戻すのです。たとえ次の日また着るとしても、その辺につりっぱなしで寝るなんてことはありません。さっと手入れして、クローゼットに戻してあげる。だから服も、エネルギーをキープできるのでしょう。

食べ物も、洋服も、エネルギーを与えてくれるもの。

 

人生を、前に進むために。

テキトーに選ぶことなど、僕は絶対できません。

 

 

 

 

 

 

 

まさかのダウンコート

Sunday, October 22nd, 2017

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以前、何度かパリの人はダウンを着ない、という話をしました。パリではダウンは低所得者の着る服、というイメージがあるからだと。

それが、最近、変化があり。パリの人がだんだん、みんなダウン、になって来てる。

正確に言えば、パリの人は皆カナディアングースかモンクレーのダウンを着ているということ。それも異常な数で増殖中。

衝撃。

さすがにそのブランド以外のダウンは着ていない感じなんだけれど。日本をはじめ、アジアで大流行したこれらのブランドがパリで今頃花咲き出してる衝撃。

これってもう、これからはダウンは低所得者の着る服、のイメージなんてなくなるということで。パリでもこれからさらにどんどんダウン率が上がるようで。日本や中国、韓国の旅行者しかダウンはパリで着ていなかった数年前が嘘のよう。以前のブログでダウンはパリで着るのはやめたほうがいい、と書いたけれど、もうそんなの全然気にしないでというわけで。

一般的に、未だに日本では海外旅行の際は、あまりいい服を着るとお金持ちに思われて狙われる、という思い込みが強いようで、海外にでる、となった際、途端にすごい格好になられてる方をよく海外でお見かけするのですが、本当それは場所によるので、考えたほうがいいです。パリなどではそこまで治安が悪いわけではなく、観光でましてやパリ郊外や20区などあまり治安のよろしくないエリアに行くわけないのですから、やっぱりきちんとした格好はしたほうがいいです。階級社会、その意識、というのは未だにあるのですから、変に扱われないためにも、身なりって、大事です。

日本でしてる格好よりむしろさらに少しお洒落にしてパリにぜひ!

さすが日本人、こぎれいだ!という印象を与えちゃってくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

エネルギーチャージ

Saturday, October 21st, 2017

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僕の気分転換方法は、歩くこと。

東京だとそれほど歩けないので、というか出かけるのも仕事以外はいや、なので、せいぜい出かけても散歩のみで、近所の銀座にいるくらい。ほんとそれくらい。東京を歩くのは最近すごくストレスに感じてしまうのです。

でもヨーロッパに帰ったら、とにかく歩きます。美しい街並みを歩いていると、700年前の人々の生活を想像してみたりして、とてもワクワクするのです。どんな物語があったのだろう、って。

僕がヨーロッパは好きだけど、アメリカが嫌いな理由はズバリそこ。歴史がない国に、魅力は感じないのです。でも先日、クライアントが仕事でニューヨークに行かれて、彼女の話を聞いたら、やっぱり一度行ってみるべき場所なんだな、と思いました。嫌い嫌い、と言わないで、なんていうか、食わず嫌い?はいけないのです。でもそういう彼女も、でもNYは一生に一度でいい感じ、と言っていました。

彼女いわく、ニューヨークの人たちは、みんなアメリカンドリームを夢見ていて、ものすごいエネルギッシュだそうです。成功してやる、って気迫に溢れてるそう。また食べ物もすごくすごく進んでいて、オーガニックやベジタリアン食なんて当たり前、でみんなその先をいってるらしく。ランチはサラダボウルを手に持ってる感じだとか。嫌だそれ、と僕は思いました。そのうち、宇宙食みたいな、固形のキューブ一つで食事完了、みたいな場所になってるんじゃ、みたいな。ヘルシーヘルシーって言いながら、結局アメリカが一番肥満や不健康に苦しんでるじゃん、みたいな。ヨーロッパでは、誰もそんなストレスをかけてません。美味しいものは食べようよ、という感じ。そのゆるさが僕は好きです。

もうこの年齢になってまで、自分にストレスかけたくない今日この頃。

我慢とか、忍耐なんて言葉は、とっくの昔にどっかに置いてきた僕なのです。

 

 

 

レストランのプロデュース

Thursday, October 19th, 2017

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先日、都内でレストランのプロデュースを頼まれました。仮でオッケーを出していて、まだ正式に受けてはないけれど、多分来年からやろうかな、と思っています。オープンは2019年くらいでだったらなんとかなるかも。僕の名前は出さないです。小さなレストランだし、変な色をつけるよりも、そのオーナーの今後を考えると、僕は表に出ない方がいいと思っています。

そのお店では、このスープのような料理が食べられる感じにします。また場合によっては、J’s万能ジャンとか、下手すりゃテーブルにそのまま出てきそうなベトナムの屋台、な感じになるかもしれません。オッシャレーなお店よりも、そうゆう店にしたいなと現時点では思っています。ただ場所によっては、店の雰囲気も全然変わることでしょうけど。

でも僕が一番やりたいのは、やはりパリにお店を出すこと。

日本ではいくつかレストランのプロデュースは過去やらせていただいていますが、いつも思うのは、パリでやりたいなぁ、ということ。いつかそんな計画も、本気で動かす時が来るかもしれません。まだ今他が忙しくて、今すぐは全然考えられないけど。

やりたいなぁ、と漠然と考えていては、いつまでたってもできません。やる、と決めたら動くでしょう。

実は、簡単なことですよね。

できない言い訳ばかりして、実際動かない人は多いけれど、すごくもったいないです。

何か目的を持って、動いてみたら、自分の未来って、いくらでも変えられるのですから。

 

 

 

 

そしてカフェ

Tuesday, October 17th, 2017

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ヨーロッパでは小さくて可愛いカフェがたくさんあるので、仕事の合間には飛び込みます。で、きになるケーキなど必ず何かチェック。(って、結局仕事してる)

お店をプロデュースする時の引き出しは多いほうがいいので、できる限りたくさんのカフェを訪れます。またカフェを訪れると、食の今の流行はこう、というのが、レストランよりももっとわかりやすかったりします。

ヨーロッパのカフェでは、壁に飾ってある絵や写真は、若いアーティストの作品であって、そのまま販売している場合が多いです。いいシステムだと思います。本当に時々、いいな、と思う絵があったりするのです。

最近はパリのカフェよりも、プラハのカフェの方が頑張ってる感じがします。カフェもパリより数段美味しい。値段も安いし、パリよりよっぽどゆっくりできます。またこちらには入って無視されるようなカフェはまずありません。パリにはたくさん、あります。ギャルソンの機嫌が悪いとか、そうゆう理由です。

 

僕は、人が幸せであると嬉しいと思うのは、幸せな人って、人に意地悪しないんです。経験上、そう思います。だからみんな幸せであって欲しいと思えるのです。別に、偽善者、とかじゃなくて。単純に、こちらも乱されたくない、という防衛本能?僕は意地悪な人が嫌いなのは、別に恐れてる訳じゃ全然なくて、むしろ逆なくらいで。ただ、意地悪な人を見ると、気の毒だな、幸せじゃないんだ、と心が痛みます。その痛みが嫌なので、意地悪な人が嫌いです。

だからこそ、ちょっと親切な人とか、優しい人に接してもらえると、人一倍喜びます。心ときめく、というか。自分もそうありたいと思います。

この狭い地球で、いがみあう必要など一切、ありません。人の人生など、短いのですから。

 

 

 

 

 

 

秋のパリ 秋の日本

Sunday, October 15th, 2017

パリの気温も最近おかしくて、日本と同じ、えらく暖かくなり。先月は寒くなった、と思ってたらまた戻り、って感じで。

明日16日は日本で夜7時からQVC生放送に出演させていただきます。ヤフーによると明日は15度程度、ということで嬉しい僕。

これからどんどん寒くなれば、日本のあの美しい紅葉の季節なのかな。毎日好きなジャケットやコートを着られる季節になります。

今年のパリの秋冬のトレンドは、とよく聞かれるのですが、去年と変わらないです。パリの若い人は物価が高いので、生きてゆくのに必死でお洒落にお金をあまりかけられないので、去年と同じものを着てます。そこに少し、ザラやマンゴで買ったようなものを足してるだけ。ちなみにパリではザラの価格は日本のザラよりもっと安いです。もともと安いから買う、という感じなので。日本での販売価格を見たらびっくりするかも。ジーンズ類は2000円くらい高いし、コート類は倍近くの値段がついてることもある。パリでは安いので、若い人も買えます。ただ、圧倒的に観光客がいる、感じですが。

パリで最先端系のお洒落、なのは裕福なロシア人と、観光客です。彼女たちの感度の高さはすごくて、モード命、って感じの人が場所によっては、歩いてます。実際には、パリジェンヌではないのですが、日本から行った人はきっと彼女たちをパリジェンヌ、と勘違いして、パリジェンヌ=お洒落、みたいな構造が出来上がっています。ただ僕から見ると、感度高くて、最先端だからじゃあ、本当にお洒落か?っていうと微妙だと思うのですけど。うわぁ、すごい(それ、着るの?)という感じかも。でもそうゆうファッションを楽しんでいる方がいるから、世界経済も回る訳で。奇抜なものを買える人はどんどん買って欲しいと思います。パリジェンヌ、は冬になると一気に全身黒、というパターンが増えるように見えます。黒だと、安い生地もそこまで安っぽく見えないし、汚れが見えづらいし、何よりお洒落に見える、というのが人気の秘密のように思います。髪をさっと無造作にまとめて、黒で迷わずコーディネートしてスニーカーで出かける感じ。ヒールの靴などまず、履きません。

って、僕はというとこの20年間、全く傾向が変わらず。ツイード、レザー、ムートン、以上、というスタイルで。でもそれが好きなので、今更スタイルを変えるつもりもなく。さすがに20年前のものを着てる訳ではないですが、10年そこらなら全然着れます。

パリには20年着てる人もたくさん見かけます。着なれて、こなれて、それはそれでカッコいいです。ただレストランなどで、その方が脱いだジャケットの裏地が本当にボロッポロ、だったりするのを見かけるとさすがにおいおい、と思う僕ですが。

何れにしても、これからの、22538214_1632001393531416_305061516_nパリの秋冬がとても楽しみです。